8線区に対する財政支援

 2019.06.02

 先月、道がJR北海道の8線区に対する緊急的な財政支援として、2億円を盛り込んだ補正予算案を、6月の定例道議会に提出する方針という報道がありました。

 財政支援は、道7割、沿線自治体3割の負担となります。厳しい財政負担となりますが、これまでに宗谷本線、富良野線、室蘭本線、石北本線の沿線自治体が負担を決めました。残る釧網本線、根室本線、日高本線も負担を決めるのではないでしょうか。

 8線区を維持するという意気込みがありますが、問題は道の財政支援が限定されていることです。また、2億円の財政支援は、巨額でありますが、8線区合計の年間赤字額と比較すれば、それは「焼け石に水」かもしれません。

 今年10月には、JR北海道の運賃、料金改定が予定されています。改定率は11.1%となり、消費増税の2.0%を引いた9.1%は、1996年1月改定の7.0%を超えます。

 なぜ、これほどの値上げを決断したのでしょうか。根本にあるのは、全道で8線区の赤字を負担することです。多少の値上げであればやむを得ませんが、営業キロ100km以下の区間で、「対キロ区間制運賃」が導入され、特に短距離区間で2~3割程度の値上げとなってしまいます。

 短距離の利用が多い札幌近郊区間を中心に負担が大きくなります。通勤、通学定期の割引率が据え置きとなりますが、運賃が値上げされるため、影響が避けられません。

 JR北海道は、自助努力、線区の収支改善、運賃改定を行ったうえで、維持困難線区の課題を解決しても、会社の赤字は解消されません。グループ会社の利益を合計して、初めて黒字に転換するようになります。

 <財政支援が行われる予定の8線区>

 根室本線 滝川~富良野間
 根室本線 釧路~根室間(花咲線)
 室蘭本線 沼ノ端~岩見沢間
 宗谷本線 名寄~稚内間
 石北本線 新旭川~網走間
 日高本線 苫小牧~鵡川間
 釧網本線 東釧路~網走間
 富良野線 富良野~旭川間



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Author:dieseltrain


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