地方線区の厳しい車両運用

 2017.07.09

 JR北海道はキハ261系気動車の修繕を行うため、7月8日から15日の間、「フラノラベンダーエクスプレス3・2号」の使用車両を変更しています。理由は当列車で使用するノースレインボー車両を「宗谷」「サロベツ」に充当するためです。

 当列車はキハ183系気動車5両編成となっており、ラウンジが連結されないなど、観光列車としては残念ながら物足りない編成となっています。

 臨時列車はまさに「臨時」で運転しているのであり、定期列車で問題が発生した場合、定期列車が優先されるのは当然ですが、稚内方面は今年3月のダイヤ改正で特急気動車の運用をキハ261系に統一しており、使用車両が大幅に削減されていることも微妙な影を落としています。

 宗谷本線用のキハ261系は2000年3月から約17年間、「スーパー宗谷」の単独運用となっていました。従来から予備車が少ない形式ですが、3月改正でさらに「サロベツ」の運用が加わり、宗谷本線の1日3往復をキハ261系14両で支えることになりました。

 これまではキハ261系が「スーパー宗谷」、キハ183系が「サロベツ」と運用が違っていたので、車両運用に少しは余裕がありましたが、3月改正以降、稚内方面の車両運用は、以前にも増して厳しい運用となったことは否めません。

 また、車両変更を行う際は、キハ183系0番台を中心とした編成が使用されることがありました。今回の「フラノラベンダーエクスプレス3・2号」にも充当されています。

 しかしながら、17年度中にキハ183系0番台が全廃されることになり、従来のような対応は難しくなるはずです。

 国鉄時代に一大勢力を築いたキハ183系0番台が、結果的に代走や予備車などに重宝していましたが、0番台全廃後は、いったいどうなるのでしょうか。

 厳しい運用となっている「宗谷」「サロベツ」についても、例えばキハ261系1000番台に取り替えるなど、何らかの対策を行わなければ、特急気動車全体の運用も、厳しい状況となる一方ではないでしょうか。

 また、リゾート気動車が24年以上の経年となっており、観光列車用の車両についても、老朽化と向き合う時代です。現行で一番「若い」ノースレインボー車両が24年、クリスタル車両が27年、ニセコ車両が28年です。

 観光列車用の車両を増やさなければ、将来的には「フラノラベンダーエクスプレス」の運行体系にも影響する可能性があります。

 かつての道内は気動車王国でしたが、特急気動車、一般気動車を含めて、気動車縮小の時代です。地方線区の厳しい車両運用は、大きな課題となっています。



広告


広告

広告

プロフィール

Author:dieseltrain


-

-