青函共用走行区間の時間短縮効果

 2019.03.18

 14日の道新朝刊は、「青函貨物 船舶転換に危機感」「JR貨物社長 『時間かけ議論を』」と報じました。

 青函共用走行区間は、新在がすれ違う際の風圧の問題があり、新幹線の最高速度が140km/hで据え置かれてきました。16日のダイヤ改正から、一部列車が160km/hに引き上げられましたが、対象列車は1日20本のうち3本にとどまります。

 このため、すれ違いの問題解決策として、貨物列車を船舶などに転換することが検討されていますが、JR貨物は「道内の物流の根幹にかかわる問題」と危機感を示しており、問題解決には時間を要すると考えているようです。

 貨物列車の船舶転換による影響はどうなるでしょうか。調べたところ、貨物列車の対北海道輸送は、青函トンネル開業前が367万トンでしたが、開業後は533万トン(45%増)まで増加しました。船舶転換となれば、輸送力の減少が避けられません。

 また、北海道~本州間の所要時分が遅くなるほど、本州方面に発送する農産物の品質低下や、輸送経費の増加などが心配されます。さらに本州方面からの貨物到着も遅くなり、商品の在庫や雑誌の発売日などに影響する可能性があります。

 今改正の最高速度引き上げでは、改正前から4分の時間短縮効果がありましたが、調べたところ、200km/hで走行した場合では、約6分の時間短縮効果となっていました。

 結局、現行から40km/h引き上げても、約2分の時間短縮効果にとどまります。



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Author:dieseltrain


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