トラック輸送から鉄道貨物輸送に転換

 2017.05.17

 昨今、運輸業界では環境対策やドライバー不足が課題となっており、近年、トラック輸送から鉄道貨物輸送に転換する「モーダルシフト」の動きが目立ってきました。

 道内でもこのほど、大手ビールメーカー4社(アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー)が共同で、今年9月から釧根エリアにおいて、トラック輸送と鉄道貨物輸送を組み合わせた共同物流を行うことになりました。

 現行の輸送は各社とも札幌近郊の製造、物流拠点から現地までトラック輸送を行っており、9月から行う共同物流は、札幌~釧路間の一部を鉄道貨物輸送に転換します。

 輸送体系は鉄道貨物輸送を組み合わせる場合、各社の拠点から札幌貨物ターミナル駅にある日通倉庫に集約し、札幌から釧路まで鉄道貨物輸送。釧路貨物駅(新富士)から釧根エリアの荷主までトラック輸送となります。

 鉄道貨物輸送の活用でCO2排出量の削減や長距離ドライバーの軽減が期待されています。

 -タマネギ列車の活用-

 今回の共同物流は、モータリゼーションの先進地域である道内でも、鉄道貨物輸送を活用する動きが出てきたことは大変すばらしいと思います。

 道東方面は現在、軌道強化対策で札幌~釧路間のPCマクラギ化が進められており、2018年度に完了する予定です。PCマクラギ化で特急列車の安全対策強化のほか、貨物列車の走行にも万全の対応となります。

 この動きはぜひ、他線区にも波及してほしいものです。その一つに石北本線があります。

 石北本線はJR北海道の「維持困難線区」に指定されており、今年3月ダイヤ改正で特急列車の見直しが行われたほか、昨年3月には普通列車9本が見直しとなりました。

 そして、数年前に存廃問題があった「タマネギ列車」が厳しい状況で運行を継続しています。

 「タマネギ列車」はいわゆる「片荷」の状態となっており、往路の北見から北旭川までは輸送量が多くある一方、逆の復路では輸送量が少ない傾向にあります。

 さらに峠越え(北見、常紋)や遠軽のスイッチバックに対応するため、最後部に補助機関車を連結しており、経費が多くなる線区です。

 「タマネギ列車」は14年度に牽引機関車やコンテナを更新しましたが、これは沿線自治体などの支援が行われた結果でした。この支援は継続されていますが、収益構造は以前と変わっていないようです。

 共同物流は札幌から釧路の輸送となっているので、「タマネギ列車」の復路を活用できれば、ドライバー不足の軽減や札幌から北見、網走までの輸送量の増加も期待できます。

 今回のモーダルシフトの動き、オホーツク方面でも展開できないでしょうか。



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