一般気動車の老朽化問題

 2018.10.16

 札沼線(北海道医療大学~新十津川)に使用される一般気動車は、冬季対策や空転対策がされたキハ40-401,402が投入されています。保有数が大変少ないため、車両検査時などは、別のキハ40を使用することもめずらしくありません。

 JR北海道のキハ40形気動車は、2018年4月1日現在の保有数が126両となっています。全車、車齢35~41年となっており、老朽取替の目安とされる車齢30年を超えて運用されています。

 札沼線用キハ40は1980年1月、キハ40-159,160として富士重工業で製造されました。2両は今年1月で車齢38年となりました。

 キハ40-159,160は1992年夏にワンマン化され、キハ40-769,770に改番。それから約3年半後の1996年3月、キハ53形気動車(500番台)の老朽取替用として、ディーゼルエンジンなどの交換が行われ、現行のキハ40-401,402と再び改番されました。

 札沼線用キハ40は、100番台の中でも早い時期に投入されており、400番台となってから22年がたっています。このため老朽取替の優先順位が高いといえます。

 しかし札沼線は長い間、輸送密度ワースト上位の常連であり、国鉄改革後は、一度も1日500人を超えたことがありません。JR北海道は16年11月、札沼線はバス等への転換が妥当と決めました。

 今月12日、札沼線の沿線自治体が、近い将来の廃止を受け入れました。13日の道新朝刊を見ると、札沼線の廃止は遅くても19年度末となるようです。

 札沼線用キハ40については、20年1月に車齢40年を迎えるので、線区の廃止にあわせて引退となる可能性があります。

 JR北海道が抜本的な見直しを行う13線区は、線区の存廃が主題となっています。しかし線路があっても列車が走らなければ意味がありません。

 JR北海道の一般気動車は、約8割が車齢30年以上となっており、大部分が地方線区で使用される一般気動車です。

 JR北海道の線区データによると、バス転換が妥当とされる5線区が廃止されても、維持される8線区は今後20年間で、約80両の一般気動車を取り替えなければなりません。

 一般気動車の老朽化は、線区の存廃にもかかわる問題です。一般気動車の老朽取替については、沿線自治体の負担も必要ではないでしょうか。



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Author:dieseltrain


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