キハ261系気動車「HET261」、ST-1105編成も営業運転を開始

 2015.08.30

 今年5月に増備したキハ261系気動車は、新潟県の鉄道車両メーカーから札幌運転所に到着後、函館方面などで走行試験を実施していました。およそ2か月程度の走行試験期間を経て、先日、札幌方のST-1205編成が特急「スーパーとかち」で営業運転を開始しました。

 一方で帯広方のグリーン車、ST-1105編成の営業運転は確認できていませんでしたが、先週末になってこちらも「スーパーとかち」で営業運転を開始したことが判明しました。増備車の営業運転開始により、「スーパーとかち」の予備車が増加し、メンテナンス体制の強化が図られます。

 -保有車両の増加で他線区への投入は-

 このたび、増備車がひと通り、営業運転を開始したことが明らかになり、「スーパーとかち」の予備車に余裕が生じてきました。キハ261系1000番台の保有車両は計35両となりますが、「スーパーとかち」は1日3編成が必要なのに対し、キハ261系は現行で計5編成が組成可能で、2編成の予備車が発生している状況です。JR北海道は以前であれば、特急気動車の予備車はそれほど多くありませんでした。

 安全最優先、メンテナンス体制の強化を社是とするJR北海道は、2013年11月の減速減便を機に、予備車の増加を重点的に実施してきました。今回のキハ261系増備車も、帯広方面に集中投入する状況で、特急気動車の車両運用に余裕を持たせています。

 しかし、「スーパーとかち」は基本5両編成で運用するケースが非常に多く、多客期においても、以前に見られたような7~8両の長大編成は少なくなりました。キハ261系1000番台は、とりわけ中間車(1300番台)が余剰状態にあり、10年10月から一時、基本4両編成に減車した際は、09年10月の「スーパーとかち」増発から1年で余剰車の大量発生に、設備投資の疑問を感じたほどでした。

 特急気動車の予備車が増加することはメリットが大きいといえます。しかし、動かさずに札幌運転所で放置しているのでは、設備投資の意味がありません。

 道東方面は競合する道東自動車道に苦戦している状況で、帯広方面の特急列車増発は厳しいものがあります。やはり、車両運用の範囲を帯広方面以外にも拡大することで、キハ261系本来の真価を発揮するはずです。

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 2015.08.29
 千歳線を走行する特急「スーパーとかち5号」




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Author:dieseltrain


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