赤字バス補助削減の波紋

 2016.06.30

 23日、国土交通省が留萌本線留萌~増毛間の2016年12月5日廃止を了承し、JR北海道に通知しました。これにより、留萌~増毛間は12月4日が最終運行日、12月5日の廃止が確定しました。

 <赤字バス補助削減の波紋>

 JRは路線廃止後、沿線自治体に対し、鉄道用地の無償譲渡やデマンド交通の支援などを行う考えです。留萌~増毛間は並行して沿岸バスの路線バスが運行されているため、廃止代替バスの運行は既存の路線バスで行われるようですが、路線バスの運行がない時間帯で、デマンド交通の運行が予定されているようです。

 しかし、このデマンド交通は一筋縄ではいかないかもしれません。

 道内では今月上旬、国土交通省が16年度の赤字バス路線の補助金を削減する可能性があると報道され、大きな波紋を広げました。その後、16日に前年度並みの予算を確保したとして、この問題は解決しました。

 赤字バス路線補助は、国の地域公共交通確保維持事業の制度を利用しており、16年度の予算は15年度比で21%減少していたようです。この問題は北海道運輸局の「誤解」によるものとされていますが、今回の一件は、赤字バス路線の見直しを懸念する事象となったことは確かです。

 道内は長大4線の転換バスなど、複数の市町村にまたがる路線や長距離のバス路線も多くあり、補助金の制度に頼らなければなりません。また、JRは赤字線区を廃止する際、転換後の支援策を打ち出していますが、恒久対策とはなっておらず、将来的には沿線自治体が転換バスを維持しなければなりません。

 しかし、今後も毎年のように補助金に関する問題が浮上するようであれば、赤字バス路線の維持が難しくなる可能性もあります。

 今回の件に関して調べていたところ、実は留萌本線と並行する沿岸バスの留萌別苅線も、問題となった補助金の対象路線となっていました。留萌本線の事実上の廃止代替バスも赤字路線です。

 地方線区や地方のバス路線は、補助金などの支援がなければ成り立ちません。今後も閑散線区の廃止・バス転換が続く可能性があります。やはり、転換後も安心できるような支援が必要ではないでしょうか。



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Author:dieseltrain


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