「オホーツク」見直しの布石

 2016.08.29

 先週の台風被害の影響により、JR北海道の石北本線や釧網本線で大きな被害を受けました。このうち石北本線では特急「オホーツク」や臨時貨物列車が運転できない状態で、JR北海道は札幌~旭川間の臨時特急列車を4本設定し、対応しています。

 現在、石北本線上川~白滝間、釧網本線釧路~知床斜里間がそれぞれ運転を見合わせており、石北本線の復旧工事は長期化する見通しです。また、札幌~北見・網走間は鉄道による移動が困難となっているため、オホーツク方面の観光や物流への影響が懸念されます。

 <オホーツク見直しの布石>

 JR北海道は「オホーツク」が全便運休していることから、「オホーツク1・2・7・8号」のダイヤで走る函館本線の臨時特急を1日4本運転しています。この臨時特急は「オホーツク」の編成を使用して、グリーン車以外は全て自由席となっており、主にビジネス利用を見込んでいるようです。

 ところが今回の臨時特急は、運転本数が所定の半分しかありません。しかも、昼間時間帯の「オホーツク3・4・5・6号」が抜け落ちていて、オホーツク方面の利便性が大きく低下しています。運転区間も札幌~上川間、白滝~網走間ではなく、石北本線が部分運休状態にあります。

 現在、バス代行輸送は実施されておらず、オホーツク方面の都市間バスが頼りです。しかし、鉄道に比べて輸送力に限界があり、増便も簡単にはいかないようです。

 臨時特急が所定の運転本数を下回るのは、代走に必要な車両が不足している可能性がある一方、札幌~旭川間の需要を考えた上で、意図的に運転本数を減らしている可能性もあります。

 JR北海道は来春のダイヤ改正で「オホーツク」「サロベツ」の見直しを検討しており、「オホーツク」については3~6号の運転区間を旭川~網走間に短縮する案が有力のようです。偶然にも臨時特急は、3~6号の時間帯で代走が行われていません。

 今回の臨時特急が「オホーツク」見直しの布石にならないことを祈ります。



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Author:dieseltrain


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