石勝線の臨時特急列車、減車か

 2016.09.27

 今月8日から運転を開始した石勝線の臨時特急列車ですが、数日前から編成変更が行われているようです。この臨時特急は、札幌~トマム間を1日3往復走っており、このうち2往復がキハ261系気動車、残り1往復がキハ283系気動車を使用しています。

 臨時特急はトマム~帯広間の代行バスに接続するほか、代行バスも帯広~釧路間の臨時快速列車に接続し、札幌~帯広~釧路間を継走できるようになっているのですが、当初から利用が振るわない状況となっています。

 また、使用車両に関係なく7両編成でグリーン車を連結していますが、残念ながらグリーン車は空席が目立っている状況です。全車自由席となっている普通車については、週末でも特に目立った混雑はないようです。

 さらに先週末あたりからキハ261系、キハ283系ともに1両減車した6両編成で運転されるようになり、26日現在も減車した編成が使用されています。

 キハ261系の場合はキハ260-1300番台(中間増結車)を減車しており、キハ283系の場合は所定の4号車を減車し、キロ282の次にキハ282(車椅子対応車両)を連結しています。

 キハ283系については、運転開始当初から札幌運転所の編成(札幌編成)を使用してきました。今回の減車した編成は、釧路運輸車両所の編成(釧路編成)と同じ組成となっていますが、編成変更後も引き続き札幌編成を使用しており、遠方からでは釧路編成と見分けが付きません。

 <札幌編成減車>

 今回の減車については、車両検査などの影響が考えられますが、臨時特急の利用状況が関係している可能性もあります。しかし、1998年のキハ283系増備以来、石勝線事故や減速減便を乗り越えて、札幌編成は基本7両編成を維持してきました。その組成を今回、編成変更で減車したというのは、近年では重要な動きではないでしょうか。

 札幌編成がこれまで7両編成を維持していたのは、「スーパー北斗」との共通運用が背景にありましたが、2013年11月からキハ283系は、実質的に「スーパーおおぞら」の単独運用になりました。また、石勝線事故の影響で釧路編成は6両少なくなっているほか、札幌編成も量産先行車の3両が廃車になっており、キハ283系の保有車両数は徐々に減り始めています。

 都市間特急列車についても近年、利用客の減少に直面しています。とりわけ帯広・釧路方面は、道東自動車道の影響を受けており、2015年度の南千歳~帯広間の輸送密度は1日4213人と、採算ラインとされる1日4000人をわずかに上回る状況です。さらに帯広~釧路間の輸送密度はこの半分程度しかありません。

 10月1日からトマム~十勝清水~新得間の代行バスが1往復追加され、十勝方面のアクセスも開始します。代行バスの増便に合わせて、臨時特急も所定の編成に戻ることが考えられますが、今回の減車は、道東方面の輸送に一石を投じる可能性もあります。

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 所定の編成から1両減車した臨時特急列車
 2016.09.25



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Author:dieseltrain


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