道東方面の編成見直し

 2018.02.27

 来月17日のダイヤ改正で、「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の編成が一部見直されることになりました。

 「スーパーおおぞら」は札幌運転所が受け持つ7両編成で1両減車し、全列車6両編成となります。また、「スーパーとかち」は現行の5両編成から1両減車し、全列車4両編成となります。

 改正後の「スーパーおおぞら」はデビュー当初の編成となります。今から21年前です。札幌の受け持ちは「なにがなんでも」基本7両編成を維持してきました。それを見直すわけですから、相当の理由があるはずです。

 「スーパーとかち」は10年10月から13年11月まで約3年間、一時的な減車がありましたが、それ以来の減車となります。

 道東方面は09年10月改正以降、輸送力の見直しが繰り返されてきました。18年3月改正の「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の編成見直しは、札幌~帯広間の輸送量に打撃となる可能性があります。

 -1300番台の動向-

 「スーパーとかち」の編成見直しで気になるのは、キハ261系気動車(1000番台)の増結中間車、キハ260-1300番台の動向です。

 1000番台が基本4両編成で運用されていた当時、不定期で編成調査を行っていましたが、利用の多い時期などは、増結が行われていました。基本編成の運用は主に利用の少ない時期でした。

 先頭車ユニットは予備車の価値が十分ありますが、1300番台は用途が限られています。増結機会が少なくなれば、予備車は余剰車となってしまいます。

 かつての「オホーツク」は、基本4両編成に自由席増1号車を増結し、5両編成で運用することが状態化していました。改正後の「スーパーとかち」においても、積極的な増結により、現行の編成を維持してほしいものです。

 -道東方面の輸送量-

 道東方面の特急列車輸送量は1991年度を100%とした場合、15年度は6~7割程度まで減っています。内訳は「スーパーおおぞら」が7割前後、「スーパーとかち」が6割程度です。

 「スーパーとかち」は南千歳~トマム間が60%、新得~帯広間が64%となっていました。傾向としては、「スーパーおおぞら」は札幌~釧路間で幅広い利用がある一方、「スーパーとかち」は十勝地方の利用が中心となっていることをうかがわせます。

 また、特急列車輸送量については道内全体で減っています。函館方面と旭川方面が8割程度となっていましたが、昨年3月改正で特急列車の見直しが行われた稚内方面は6割程度、網走方面は5割程度となっていました。

 近年の大規模見直しは気動車の老朽化が背景にありますが、道内各線区で利用が減っていることも影を落としています。

 -3年連続の見直し-

 26日の地元民放ニュースは、「JR北の社長を道議会招致 経営状況質す」と報じました。その中で南千歳~トマム間の特急列車輸送量が紹介され、1998年度を100%とした場合、11年度は76%となっていたことが明らかになりました。

 また、道東方面、稚内方面、網走方面から完全撤退した車販も、年間3億円の赤字となっているようです。

 18年3月改正は、直近2回(16年3月改正および17年3月改正)の見直しに比べて「おとなしい」とされていました。しかし道東方面の編成見直しが明らかになったことで、それは違っているかもしれません。

 列車の減便は目に見える形でわかります。しかし減車というのは、その列車の現行編成を知っていなければ、減車されたかどうかわかりません。

 道東方面の編成見直しは、3年連続の抜本的な見直しといえるでしょう。



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Author:dieseltrain


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