明暗を分けた「711系置き換え」


 道内第2の都市旭川、胆振の基幹都市室蘭。都市間の結びつきは薄いですが、かつてのL特急「ライラック」の起点駅で、旭川~札幌~室蘭を直通していました。

 この電車を走らせる上で重要なのが電化設備で、函館本線旭川は1969年、室蘭本線室蘭は1980年にそれぞれ電化され、「赤電車」こと711系電車や781系特急電車が走るようになりました。

 札幌中心のダイヤが組まれるようになった1980年代以降、函館本線滝川~旭川間、室蘭本線室蘭~苫小牧間は、いわゆる「電化の末端」という形となり、JR発足以来、普通列車は国鉄型の電車や気動車が、中心的に使用されてきました。

 国鉄時代からJR発足当初にかけて、札幌圏や道央圏で活躍してきた711系は、「JR型電車」の台頭により、札幌圏から淘汰されつつあります。そして、活躍の場はもっぱら、函館本線滝川以北が中心となりました。

 711系で現在活躍するのは、80年の千歳線、室蘭本線電化に合わせて投入された100番台です。製造から34年がたち、老朽化が激しくなってきました。そして、今年度限りでの全車引退が決まっています。

 711系の老朽化対策は、2000年代から実施されています。現在の札幌圏では、朝夕ラッシュを除いて昼間時間帯から締め出されており、函館本線岩見沢~滝川間でも、札幌と直通する列車に「JR型電車」の投入が多くなりました。

 室蘭本線では、2年前の12年10月に、711系の普通列車が全列車ワンマン気動車化されました。室蘭本線は電化区間にもかかわらず、電車はL特急「すずらん」5.5往復と、その間合いで使用する室蘭市内の普通列車数本のみとなり、いわゆる「架線下DC」の状態にあります。

 道内完結の特急・快速列車が減速運転を開始する来月30日の改正では、45年間、711系一筋の函館本線滝川以北に、JR発足以来初となる721系電車の投入が決まりました。 32年間、711系一筋で2年前にワンマン化された室蘭本線とは、全く対照的な結果です。

 旭川と室蘭は同じ「電化の末端」として、長年、歩調をあわせてきたようにも見えますが、JR型電車化とワンマン気動車化という形になり、似たような境遇の2つの線区は、今改正で「明暗を分ける」ことになります。

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Author:dieseltrain


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