すずらん82号の定期化を

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 現在、函館方面の特急列車が2往復減便となっていますが、一方で、札幌と胆振方面を結ぶビジネス列車、L特急「すずらん」の存在感が増しています。

 「すずらん」という列車は、気動車急行「ちとせ」やそれを格上げしたL特急「ライラック」がルーツで、列車の性格は道央圏のビジネス列車ですが、「北斗系統」に比べると幾分目立たないということもあります。しかし、急行時代の名残で、千歳や白老、幌別といった「北斗系統」が通過する駅にも停車し、きめ細かいサービスを追求しています。

 ところが、スピードを重視するビジネス客やその傾向にある利用客は、札幌~苫小牧・東室蘭間の所要時間が少ない「北斗系統」の利用が多いこともまた事実であり、JRが函館方面の混雑緩和として「すずらん」の利用を促していたというのも、その傾向を裏付けるものです。

 そんな地味である「すずらん」も、2010年12月4日のダイヤ改正から週末や土・日、多客期を中心に増発する臨時「すずらん82号」の運行を開始。札幌~東室蘭・室蘭間は定期5往復から最大5.5往復となり、その「すずらん82号」は運行開始から今年12月で丸4年を迎えます。

 登場当初の「すずらん82号」は、土・日と年末年始期間は毎日運転で、週末の金曜は祝日でなくても毎週運転していましたが、この金・土・日の運転というのは、11年3月末をもって設定がなくなり、現在まで金・土・日に運転するケースは、金曜が祝日である場合や年末年始期間に含まれている場合となり、必ずウイークエンドに運転するというのは、登場当初に限定されていました。

 昨年11月の函館方面の2往復減便によって、札幌~函館間の「北斗系統」は11往復から9往復となりましたが、札幌~東室蘭間の特急運転本数も16往復から14往復となり、「すずらん82号」を含めても14.5往復ということで、以前と比べて輸送力が落ちています。

 ここで大事なのは、函館方面において利用客が多い札幌~東室蘭間の輸送力については、以前の状態まで引き上げる必要性があり、現行で臨時となっている「すずらん82号」の定期列車格上げが、その原動力となる可能性です。

 15年度末に北海道新幹線が開業します。これにより、函館~新青森・青森間の特急「スーパー白鳥」「白鳥」が運行を終了する可能性が高く、「スーパー白鳥」に使用する789系電車の処遇が焦点となります。このとき道央圏では、785系電車がデビューから25年を迎えており、785系を使用するL特急「スーパーカムイ」「すずらん」の置き換え問題も浮上するはずです。

 新幹線連絡の用途を失う789系が道央圏に転用された場合、「スーパーカムイ」「すずらん」に使用できる車両は増加することになり、道央圏の輸送力強化への期待は高まります。

 また、以前であれば「すずらん」は785系電車の固定運用となっていましたが、昨年11月1日のダイヤ改正から、定期列車でも785系と789系1000番台の共通運用となり、使用車両の制限がなくなりました。これも道央圏の輸送力強化にプラスです。

 室蘭本線では12年10月から、いわゆる架線下ディーゼル状態となっています。線区で唯一の電車となった「すずらん」が将来、万が一にも気動車化となれば、電化区間であるにもかかわらず、電車が1本も走らないということにもなりかねないわけであり、道央圏の輸送力強化とともに、「すずらん」の存在感を高めることが重要ではないでしょうか。




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