「北斗星」14年度末に定期運行終了へ

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 上野~札幌間の寝台特急「北斗星」が、来年3月のダイヤ改正で定期運行を終了する方向となりました。

 「北斗星」の存廃問題は、昨年11月の報道で明らかになり、当時は「2015年度中の廃止」とされていましたが、14年度末の廃止が有力となり、1年程度前倒しされた形です。

 改正後は季節運転の臨時列車となるようですが、15年度末の北海道新幹線開業後は、青函トンネルを含めた共用区間が交流20000Vから同25000Vへ昇圧するため、電気機関車の更新が行われない場合、15年度末の寝台特急全廃も現実味を帯びてきました。

 -江差線三セク鉄道はどうなる-

 「北斗星」が走行する北海道、青森県、岩手県は、今年6月にJR北海道、同8月にJR東日本と国土交通省に対し、寝台特急の存続を要望していますが、残念ながら廃止が避けられない見込みとなり、青森県と岩手県では、第三セクター鉄道の経営にも影響を与えることになりそうです。

 一方、15年度末の新幹線開業後に運行をスタートする江差線の三セク鉄道については、寝台特急の存続が不透明であるため、開業から10年間の経営計画に寝台特急の通過収入を見込んでいません。

 しかし、開業当初から赤字が見込まれている江差線の三セク鉄道は、今後も沿線人口の減少が予想されることから、旅客収入も減っていくことが確実となっています。

 江差線の三セク鉄道は、10年間で40億円程度の赤字が見込まれており、JR北海道からの支援や交付税を含めても、道庁と沿線3市町の実質負担額は23億円程度となり、このうち道庁は18億円程度を負担します。

 もし、寝台特急の通過収入が見込めるのであれば、この赤字は少しでも圧縮されたはずで、寝台特急の通過収入は頼みの綱であったと思います。

 -他の客車列車は-

 来春は、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の廃止が決まっており、「北斗星」の廃止が正式に決まれば、道内観光にも打撃となります。

 老朽化した客車を使用する急行「はまなす」や、デビューから15年を迎えた寝台特急「カシオペア」についても、共用区間を走行する電気機関車の問題を抱えており、廃止される2列車に追随する可能性もあります。

 客車列車は全国的に風前の灯火となっていますが、最後の牙城となった道内からも、客車列車が消えようとしています。

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 札幌運転所から札幌駅に向けて回送される「北斗星」
 函館本線稲積公園~発寒間
 2009.07.11




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Author:dieseltrain


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