地方線区の合理化や廃止の可能性

 JR北海道が、2016年春のダイヤ改正に向けたダイヤのスリム化を検討していることが、26日に同社が公表した「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」の14年度第3四半期の実施状況で明らかになりました。

 ダイヤのスリム化の検討については、安全統括管理者から社長への意見の例として、資料に書かれていたもので、ダイヤ改正の内容は書かれていません。

 同社は発足当初から、基本的に列車の増発やスピードアップのダイヤ改正を実施し、国鉄時代のような減量ダイヤ改正は実施してきませんでした。

 スリム化する線区や運転本数などについて、現段階では明らかになっていませんが、もともと運転本数が少ない地方線区では、更なる輸送人員の減少につながるおそれもあります。

 -再生会議でも赤字線区に言及-

 今月5日に開催し、26日にJRが公表した「第4回JR北海道再生推進会議」の議事概要によると、委員から、輸送密度が1日2000人未満の赤字線区のあり方について質問がありました。

 この点について同社は、今後も地元に対してそれぞれの線区の状況を説明し、地域のご意見をいただき、理解を得ながら対応すると説明しました。

 今年5月に江差線木古内~江差間が廃止されました。廃止決定時は1日100人未満の閑散線区で、新幹線開業後に飛び地の経営となることが、廃止の決め手となりました。

 同社は赤字線区であっても、原則、鉄路の維持を優先してきましたが、その方針は大きく変わろうとしています。

 江差線の廃止決定は、同社が12年9月に提案してから沿線3町の同意まで、わずか半年のスピード決着でした。沿線自治体も鉄道の役割は終えていると判断し、赤字線区の存続よりも、実利を優先しました。

 -赤字線区の合理化加速も-

 14年上期の輸送密度のうち、1日500人未満の閑散線区は6路線7区間存在し、留萌本線と日高本線は全線となっています。

 閑散線区は札沼線や石勝線夕張支線など、いわゆる「行き止まり線」が大半ですが、特急列車が運転されている宗谷本線の一部や、かつて、特急「おおぞら」のメインルートだった根室本線の一部も含まれています。

 木古内~江差間の廃止によって、道内ワーストワンの輸送密度は、札沼線北海道医療大学~新十津川間の1日87人となりましたが、これはもはや、路線バス数台で十分と言える利用者です。また、空知方面は降雪量が多く、近年は、冬季の運休も目立ってきました。

 このような赤字線区が今後、運転本数の削減や廃止対象となる可能性は十分あるように思います。




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