キハ183系の調査報告書が公表される

 2015.04.24

 運輸安全委員会は、2013年7月に函館本線で発生した重大インシデントの調査報告書を公表しました。

 原因等は省略しますが、報告書を一通り見ると、DML30HZは本件を含めて過去に6回、スライジングブロックの破損が確認されており、最初に確認されたのが、1994年10月でした。

 DML30系エンジンは、国鉄時代から構造的な問題を抱えているようですが、スライジングブロックが破損するようになったのは、偶然にも、キハ183系気動車の130km/h運転を開始した年です。

 報告書には、キハ183系の最高速度に関する指摘はありませんが、94年10月以降、NN183系のエンジントラブルが目立っているのは、やはり、エンジンに負荷をかけやすい条件やダイヤとなっていたことが、遠因にあるのではないでしょうか。

 DML30HZに深刻な欠陥があるなら、1988年3月の運用開始からエンジントラブルに悩まされたはずです。

 また、スライジングブロック破損の原因とされる「徒動」、「しゃくり」の現象は、国鉄時代から把握されていたようですが、抜本的な安全対策が取られていませんでした。

 それでも深刻なトラブルが発生しなかったのはなぜでしょうか。

 石北本線や函館本線の峠越えでも、根室本線の急曲線でも深刻なトラブルがなかったキハ183系が、平坦区間の函館本線で突如出火し、スライジングブロックを破損させてきたことが、偶然といえるのでしょうか。

 やはり、特急気動車が高速走行を実施した場合のリスクについても、検証する必要があるように思います。

 来年からキハ183系0番台の老朽取替がスタートし、17年度に0番台が淘汰される計画となっています。

 しかし、N183系やNN183系は少なくとも今後、数年間は使用されることになるため、利用客が安心して乗れるように、引き続き徹底した安全対策が必要となりそうです。




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Author:dieseltrain


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