SL列車の伝統を引き継ぐ「ニセコ号」新設

 2015.05.24

 JR北海道は、函館本線札幌~長万部間(小樽経由)に特急「ニセコ号」を新設し、9月5日から運転を開始します。

 「ニセコ号」は、8月18~31日に札幌~函館間(同経由)で運転する特急「ヌプリ」「ワッカ」の運転区間を、札幌~長万部間に短縮した臨時列車です。前年は「ヌプリ」「ワッカ」として9月中旬まで運転され、同下旬から「SLニセコ号」が設定されていました。

 運転時刻は「ヌプリ」「ワッカ」の時間帯を利用し、停車駅も継承していますが、SL時代に停車していた仁木、小沢、蘭越が通過となり、特急「ニセコスキーエクスプレス」以来の手稲停車が復活します。「ヌプリ」「ワッカ」の手稲停車は2012年のデビューから初となります。

 「ヌプリ」「ワッカ」は前年に引き続きニセコ車両を使用する予定で、「ニセコ号」もニセコ車両を使用します。安全対策強化の一環で、今年から「SL冬の湿原号」以外のSL列車が休止となっており、「ニセコ号」はSL列車に代わる観光列車となります。

 10月以降も運転が計画されており、「SLニセコ号」の伝統を引き継ぐ列車として注目が集まりそうです。

 -下り22分短縮-

 8月下旬に運転する「ヌプリ」「ワッカ」は、基本的に前年から変化していませんが、下り「ワッカ」の函館発が14:17となり、前年の13:55から22分繰り下げられ、函館~札幌間の所要時分は5時間34分から5時間12分となります。上り「ヌプリ」は5時間31分と変わりません。

 「ヌプリ」「ワッカ」、「ニセコ号」の運転日には、JR利用者専用のツインクルバスニセコ号もあわせて運行し、余市とニセコでは、停車時間を利用して特産品を購入できるほか、一部運転日にはご当地キャラクターのお出迎えが予定されています。

 -小樽経由の定期列車復活への期待-

 SL列車の休止は、沿線自治体にとって痛手となりますが、SL列車の伝統を継承する臨時列車が新設されることは、沿線自治体のPRに一役買いそうです。

 しかし、SL列車の迫力と比較した場合、ニセコ車両ではどうしても力不足です。

 ニセコ車両は特急形のリゾート気動車であり、魅力的な車両ですが、やはり、SL列車の迫力に負けない車両の製作、投入ということも、将来的には必要となるように思います。

 北海道新幹線開業後は、新函館北斗から道内各地への輸送力強化が必要となるはずです。室蘭本線、千歳線経由(海線)の輸送力強化だけでなく、それを補完する小樽経由(山線)の輸送力強化を検討する余地は十分あります。

 特急「北海」の廃止から約28年半となりますが、今こそ、「北海」の伝統を継承する定期優等列車の復活が求められています。




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Author:dieseltrain


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