同じ「本線」でも、自然災害の対応に温度差

 2015.08.04

 1日早朝、道北・オホーツク方面豪雨の影響で石北本線を線路点検中のJR北海道社員が、下白滝~丸瀬布間(96k700m付近)で路盤流出を発見しました。

 現在、上川~遠軽間で運転見合わせが続いており、特急「オホーツク」4往復は全区間運休となっています。4日から札幌~旭川間の臨時特急列車を1往復増発し、新たに旭川~生田原・網走間でバス代行を実施します。

 JRは復旧工事を開始しましたが、運転再開には相当の時間を要する見込みと説明しています。この点について、お盆期間の来週後半までに運転再開を目指しているとの報道もあります。

 -同じ本線、対応に温度差-

 利用客が多いお盆期間を迎える直前に発生した今回の一件は、帰省客への影響が多大です。一日も早い運転再開が望まれますが、災害規模が大きいとされており、当面の間は列車の運転ができなくなっています。

 JRは来春にもローカル線の見直しを明言していますが、今年1月に高波被害を受けた日高本線は、運転再開が早くても数年先となっています。近年、雪害の影響に苦しむ留萌本線も、一部区間の存廃問題が浮上しました。一方、石北本線は復旧工事を急いでいます。

 同じ本線でも対応に温度差があるのはなぜでしょうか。

 やはり、石北本線には特急列車が走り、貨物列車も例年であれば今月から運転を開始します。道央方面とオホーツク方面を結ぶ重要な幹線と位置づけられ、輸送密度が1日500~2000人未満の路線でも、復旧工事を急ぐ必要があると考えられます。

 残念ながら、日高本線や留萌本線は特急列車が走っておらず、地域間のローカル輸送が中心です。また、いわゆる「行き止まり線」という部分も、微妙な影を落としているようです。

 JRは安全投資は「新幹線」「札幌圏」「都市間(特急)」を優先させる方針です。都市間輸送は「高速化」を実施している路線が対象という見方がありますが、石北本線の復旧工事を急ぐ姿勢から、札幌~網走間も「都市間」であるということを、今回の一件で認識することになりました。

 先が見えない日高、一部区間の存廃問題が浮上した留萌、輸送密度が低くとも「都市間」に位置づけられ、復旧工事を急ぐ石北、各本線への温度差は明らかに違っています。




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