道内の普通気動車列車、15パーセント程度見直し

 2015.09.30

 JR北海道は来年3月に利用客が少ない列車や駅を見直します。主力のキハ40系気動車の老朽化により、道内の普通気動車列車について、設定本数で15%程度の見直しを行います。また、極端に利用客が少ない駅の廃止を計画的に進めます。

 <約18年一般気動車の新製なし>
 JRは1997年のキハ201系気動車以来、約18年間、一般気動車の新製を行っておらず、キハ40形の延命工事を実施することで、耐用年数を超えた運用を行っています。16年3月にはキハ40形140両のうち、108両が35年以上の車齢となり、キハ40形平均でも35年となります。

 JRは発足当初から一般気動車の新製には消極的でした。それは、1990年代に50系客車を気動車化したキハ141系気動車の投入実績からも明らかです。当時、客車列車の削減で大量の余剰車が発生した50系の再利用をかねているとしても、一般気動車の設備投資費用の抑制を図っていたことは確かです。

 また、日高本線用に投入したキハ130形気動車は塩害等で全く使い物にならず、わずか14年で全廃されました。その結果、追い出したキハ40形を改良して再投入し、キハ40形の世代交代は実現しませんでした。

 キハ40形に依存した車両運用により、大きなしわ寄せが来たと言えそうです。

 <運転本数回復は期待薄>
 JRはキハ40形の老朽取替用として、17年度から新型一般気動車の投入を行いますが、現行のキハ40形140両を下回る見込みとなっています。

 最終的にキハ40形の老朽取替が完了しても、運転本数の回復は期待薄です。なぜなら、ローカル線の実態に関係なく、運転本数が維持されていたためです。しかも、キハ40形の無理な運用によって実現していました。

 <約40%が1日10人以下>
 道内453駅の駅別乗車人員は、約40%が1日10人以下という状況です。JRは無人駅10駅程度の廃止を検討しており、報道等では上白滝(石北本線)、旧白滝(同)、下白滝(同)、金華(同)、東追分(石勝線)、十三里(同)、鷲ノ巣(函館本線)、小幌(室蘭本線)、花咲(根室本線)の駅名が挙げられています。

 以前であれば、JRの経営実態というのはそれほど明らかではありませんでしたが、一般にも分かりやすいデータの公表により、JR北海道の深刻な経営実態が明らかになってきました。

 遠い将来、道内の鉄路が新幹線、札幌圏、道央圏のみになるという与太話があります。これは非電化区間の消滅を意味することですが、JRが公表したデータを見ると、このような話はあながち間違いでもないと思ってしまいます。




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