北海道新幹線の特急料金が公表される

 2015.10.15

 13日、北海道新幹線の特急料金と「はやぶさ」「はやて」の特急料金が公表されました。東京~新函館北斗間は指定席利用で22690円(通常期)となる予定です。これは、航空機に対抗するため、割安に設定したそうです。

 しかし、北海道新幹線の特急料金は、東北新幹線の1.52倍、東海道・山陽新幹線の1.58倍に相当し、全国の新幹線で最も割高となります。新幹線設備の維持費用などを勘案した結果というのですが、首都圏、南東北方面と道内の相互利用で割安感を出す一方、肝心の青函エリアで「割を食う」というのはいかがなものでしょうか。

 <グランクラスの提案>

 新幹線開業に合わせて、急行「はまなす」、臨時寝台特急「カシオペア」の廃止が決まりました。所要時分を一切考えず、旅行を楽しめる列車が消滅するのは残念です。寝台列車の利用客は今後、新幹線または航空機への切り替えを迫られます。新幹線開業後に航空機へのシフトを防ぐためにも、「はやぶさ」のグランクラス利用を積極的に呼びかけたいところです。

 「カシオペア」はB寝台車を連結していた「北斗星」とは違って、全車、A寝台車となっており、高級志向の寝台列車です。「カシオペア」の利用客層に向けたグランクラスの提案は、航空機のファーストクラスへのシフトを防ぐ上で、必要となるのではないでしょうか。

 <道北、道東方面にも新幹線の恩恵を>

 東京~道南が2万円台といっても、東京~札幌は3万円以上、旭川や帯広、釧路はそれ以上の料金となる可能性があります。新幹線と航空機の所要時分を比較した場合、当面の航空機優位は変わらないと思われます。

 新幹線利用の促進には、新幹線と在来線特急列車の接続強化や乗り継ぎの割引制度など、道内全域で新幹線利用が身近になるような企画きっぷ等の設定が望まれます。とりわけ、道北や道東方面は新幹線の恩恵を受けづらいエリアですから、割引率を他線区よりも拡大するなどのサービス向上も必要ではないでしょうか。

 <航空機シェア切り崩しは厳しい>

 首都圏~道内各地の移動は航空機利用が圧倒し、およそ90%程度のシェアがあるとされています。残り10%程度を鉄道と旅客フェリーで分け合う状況です。新幹線開業後は、航空機シェアの切り崩しを狙っているようですが、東京~新函館北斗間の所要時分が4時間台では、シェア切り崩しは厳しいとの見方は根強くあります。

 今後、新幹線が価格競争に持ち込んでも、航空機を正規料金で搭乗するケースは少なく、格安航空券の利用などが中心です。結局、首都圏~道内が2万円台の競争となれば、最終的に所要時分で優位に立つ航空機に軍配が上がることになります。

 青函連絡船の全盛期、函館はかつて「北海道の玄関」でした。1980年の国鉄千歳空港駅開業を機に、「北海道の玄関」は函館から札幌へ移りましたが、新幹線の利用客が増加すれば、青函連絡船時代の再来も夢ではありません。

 航空機シェアの切り崩しは厳しいかもしれませんが、道南が「北海道の玄関」であるというPRが重要となりそうです。




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Author:dieseltrain


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