赤字試算の北海道新幹線

 2015.10.18

 北海道新幹線の収支が開業当初から赤字になるという試算が出ました。2016年度は51億9600万円、17年度は51億2600万円、18年度は41億9100万円となり、3年間で145億1300万円の赤字です。

 16年度の収入は108億2900万円、支出は160億2500万円。17年度の収入は111億3500万円、支出は162億6100万円。18年度の収入は114億4900万円、支出は156億4000万円となっています。

 共用区間の維持費等の経費が16~18年度平均で78億6500万円と試算し、これが重荷となっているようです。

 新幹線の需要予測は1日5000~6000人という数字が出ています。直近の青函トンネルの通過人員は1日平均4000人程度なので、1000~2000人程度の増加にとどまります。経費抑制の観点から新幹線の運転本数も当面は、多客期の増発にとどまるのではないでしょうか。走らせれば走らせるほど赤字になるということは避けなければなりません。

 在来線も札幌圏や都市間以外は赤字体質で、頼みの新幹線も赤字となれば、一体どうすればいいのでしょう。結局、地方線区の見直しにつながる懸念もあります。経営資源を新幹線、札幌圏、都市間に集中させる「選択と集中」は、恒久対策という考え方もできます。

 新幹線の経営が軌道に乗るのはいつでしょうか。試算では開業から3年間は赤字ですが、「開業特需」などによって収入が試算を上回る可能性も十分あります。課題は北海道新幹線が「青函トンネルブーム」の二の舞となる危険性です。

 青函トンネル開業当初の1988年度は、年間350万人程度の利用客があったとされています。その直前に「青函連絡船ブーム」があり、青函エリアは空前の経済効果を生み出しましたが、その後、減少の一途をたどり、直近は150万人前後とピーク時の半分以下となっています。

 開業前から厳しい数字が出たことは意外でした。しかし、これが北海道新幹線の姿なのかもしれません。




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