道南いさりび鉄道、初乗り190円で申請

 2015.10.27

 道南いさりび鉄道は、北海道運輸局に鉄道事業の旅客運賃上限設定認可申請をしました。

 初乗り運賃(1~2km)は190円で申請し、同社線の最大運賃は33~38kmの960円です。現行のおおむね1.3倍程度に設定され、上限運賃は実施運賃と同額です。

 こどもの運賃はおとなの半額ですが、10円未満の端数を切り上げます。現行では5円の端数を切り捨てており、こちらも実質的に値上げとなります。

 また、江差線経営分離後、同社線とJR北海道会社線の境界を越えて利用する場合、乗継割引運賃が設定される予定です。割引の適用範囲は木古内~函館間、定期券は木古内~函館・森間となります。

 <現行の2倍>

 同社線とJR会社線の乗継割引は道南エリア(函館近郊)限定となるようですが、乗車券の場合、割引があっても約30~48%の値上げです。

 割引しない場合は最低でも約40%、恐ろしいのは久根別~函館間の約104%で、現行の2倍の運賃を払うことになります。このようなことがまかり通るわけがありません。

 そもそも、三セクに転換した時点で現行の1.3倍の運賃を払うので、割引にも限界があるのでしょう。問題はローカル線の主役である通学客の動向です。経営分離後の値上げによって通学客の需要が減るおそれもあります。

 2006年に廃止されたふるさと銀河線は、沿線の過疎化で利用客が減少し、さらに運賃改定が利用客の離反を招きました。

 同社は初年度から毎年2億円程度の赤字が見込まれています。赤字圧縮の切り札として存続を強く要望していた夜行列車は、来春の全廃が決定し、銀河線の二の舞もちらつきます。

 新幹線経済効果の皮算用よりも、やはり、負の部分を見る必要があります。

 <同社線普通運賃>
 営業キロ 実施運賃
  1~ 2km 190円 初乗り
  3~ 5km 220円
  6~ 7km 260円
  8~10km 300円
 11~15km 340円
 16~20km 470円
 21~23km 590円
 24~28km 700円
 29~32km 830円
 33~38km 960円

 <地方交通線普通運賃>
 営業キロ 運賃
  1~ 3km 170円 初乗り
  4~ 6km 210円
  7~10km 230円
 11~15km 260円
 16~20km 360円
 21~23km 450円
 24~28km 540円
 29~32km 640円
 33~37km 740円
 38~41km 840円

 <普通運賃の一例>
 区間 同社線 現行 差額
 木古内~五稜郭 960円 840円 120円
 上磯~五稜郭 300円 230円 70円
 久根別~五稜郭 260円 230円 30円
 七重浜~五稜郭 220円 170円 50円




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Author:dieseltrain


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