道南方面、道東方面のRきっぷ、Sきっぷ廃止、「すずらん」「北斗」のオプション特急券新設

 2016.01.06

 JR北海道は3月26日のダイヤ改正に合わせて、お得なきっぷをリニューアルします。これに伴い、Sきっぷフォー、グリーン往復割引きっぷ(グリーン&グリーンきっぷ)、得割きっぷの発売を終了します。

 また、指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)及び自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)の一部区間の発売を終了します。

 <発売を継続するRきっぷ及びSきっぷの設定区間>

    区間   主な特急列車 
 Rきっぷ   札幌市内~音威子府   スーパー宗谷 
 札幌市内~稚内 
 札幌市内~遠軽   オホーツク 
 札幌市内~北見 
 札幌市内~網走 
 Sきっぷ   札幌~岩見沢   スーパーカムイ 
 札幌~美唄 
 札幌~砂川 
 札幌~滝川 
 札幌~深川 
 札幌~旭川 
 札幌~留萌   スーパーカムイ 
(深川乗換)
 札幌~士別   スーパー宗谷 
 札幌市内~名寄 
 ※単位:円
 ※札幌(市内)発着区間のみ掲載。このほか、旭川~稚内、旭川~網走等計5区間を設定

 <乗車券往復割引きっぷ>

 現行のRきっぷやSきっぷ等は運賃・料金込みで設定していますが、これを見直し、運賃のみの「乗車券タイプ」の往復割引きっぷを新設し、商品体系のスリム化を図ります。

    区間   料金   往復特急利用 
 函館方面   札幌~苫小牧   2280   4540 
 札幌~白老   2900   5160 
 札幌~登別~幌別   3390   6990 
 札幌~東室蘭~室蘭   3910   7510 
 札幌~伊達紋別   4420   8740 
 札幌~洞爺   5090   9410 
 札幌市内~長万部   6280   12080 
 札幌市内~八雲   6790   12590 
 札幌市内~新函館北斗~函館   9000   15220 
 帯広・釧路方面   札幌市内~根室   13430   19650 
 札幌市内~釧路   10640   16860 
 札幌市内~池田   7870   13670 
 札幌市内~帯広   7150   12950 
 札幌~十勝清水   5970   10290 
 札幌~新得   5440   9760 
 ※単位:円
 ※札幌(市内)発着区間のみ掲載。このほか、新千歳空港~東室蘭~室蘭、長万部~新函館北斗~函館等計9区間を設定
 ※札幌発着区間は往復自由席利用、札幌市内発着区間は往復指定席利用の料金

 <すずらんオプション特急券>

 乗車券往復割引きっぷと併用することで特急「すずらん」の自由席に乗車できます。有効期間は1日です。

 区間   料金(片道)   併用時   Sきっぷとの比較 
 札幌~苫小牧   330   2940   100円お得 
 札幌~白老   330   3560   80円お得 
 札幌~登別~幌別   360   4110   50円お得 
 札幌~東室蘭   360   4630   100円お得 
 ※単位:円

 <北斗オプション特急券>

 乗車券往復割引きっぷと併用することで特急「スーパー北斗」「北斗」の自由席に乗車できます。ただし、発売箇所は伊達紋別、洞爺、長万部の各発着駅にあるみどりの窓口限定です。また、帰りのきっぷは事前に発売箇所で購入します。有効期間は1日です。

 区間   料金(片道)   併用時   Sきっぷとの比較 
 伊達紋別~札幌   750   5920   170円お得 
 洞爺~札幌   750   6590   640円お得 
 長万部~札幌   2030   10340   設定なし 
 長万部~函館   630   4650   160円お得 
 ※単位:円

 -例-
 伊達紋別~札幌の場合

 伊達紋別駅で伊達紋別~札幌のきっぷを購入 ○
 伊達紋別駅で洞爺~札幌のきっぷを購入 ×
 札幌駅で伊達紋別~札幌のきっぷを購入 ×

 伊達紋別駅で事前に帰りのきっぷを購入 ○
 札幌駅で帰りのきっぷを購入 ×

 <スーパーとかち限定きっぷ>

 特急「スーパーとかち」(札幌~帯広)限定の北海道ネットきっぷを新設します。JR北海道のインターネット予約を利用し、乗車日の1か月前の午前10時から前日の午後11時までに指定席を申し込むと、片道1590円で普通車指定席が利用できます。

 乗車券往復割引きっぷ併用時の料金は10330円で、Rきっぷと比較して2830円もお得になります。有効期間は1日で乗車券往復割引きっぷとの併用が条件です。

 <北斗の混雑緩和が狙いか>

 長年利用されてきたRきっぷ及びSきっぷの一部廃止は、JR北海道が利用客のニーズに応じたためです。現行の商品は運賃と料金込みで設定しており、合算した料金に対して割引を行いますが、今回のリニューアルは特急料金に対する割引を廃止するものです。

 改正後、指定席特急料金の繁忙期及び閑散期の設定を廃止し、通常期を通年料金とします。指定席利用が多い道南方面や道東方面のリニューアルは、座席指定料金の見直しが関係している可能性があります。

 また、Sきっぷの大半は自由席利用が多い旭川方面、Rきっぷは事実上、閑散線区のローカル特急で存続します。これら区間は、料金見直しの影響を受けないため存続したという見方もできますが、旭川方面と同じく自由席利用が多い室蘭方面はSきっぷが全廃されます。

 室蘭方面ではSきっぷ全廃の代替として、「すずらん」限定のオプション特急券が新設され、現行料金より50~100円お得になります。

 室蘭方面は「スーパー北斗」「北斗」(以下・北斗)と「すずらん」の選択肢があり、利用客の多くは速達タイプの「北斗」を優先し、「すずらん」を敬遠する傾向にあります。その根拠として、直近の2013年度の年末年始期間に、「北斗」の混雑緩和を狙った「すずらん」限定の往復割引きっぷを設定した実績があります。

 JRは魅力ある商品で「すずらん」の乗車率向上を図っていますが、相変わらず「北斗」が優先され、いまいち効果を発揮できていないようです。

 改正後、室蘭方面のSきっぷが廃止されることで、札幌~室蘭間を移動するビジネス客やショッピング客は困惑するかもしれません。なぜなら、改正後に現行のSきっぷ相当の料金で乗車できるのは「すずらん」のみで、「北斗」を利用する場合、正規の特急料金を払うことになります。

 また、競合する都市間高速バスの動向にも注目です。今後、「北斗」の混雑が緩和される一方、「すずらん」の乗車率が上がらない場合は、利用客が高速バスに逸走している可能性があります。もしこのような現象が起こった場合、Sきっぷ廃止が逆効果となってしまいます。

 「北斗」の混雑緩和と「すずらん」の利用客増を狙った商品設定は、今後、どのような効果をもたらすでしょうか。



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