バス転換への布石

 2016.03.02

 現在、留萌本線留萌~増毛間で代行タクシー・バス、日高本線鵡川~様似間で代行バスをそれぞれ運行しています。留萌本線は2月12日から気温上昇による雪崩警戒のため終日運休しており、日高本線は昨年1月と9月の線路被害のため長期運休中です。留萌本線、日高本線ともに運転再開のめどが立っていません。

 留萌本線は昨季も雪崩警戒の計画運休が実施され、運転再開は大型連休直前となりました。また、昨季は当初代行輸送の予定がなく、代行輸送をスタートしたのは、運休から約1か月経過した3月下旬のことでした。今季は運休から3日後に代行輸送をスタートし、先月26日から一部の駅は沿岸バスの停留所を使用しています。

 代行輸送が2年目に突入した日高本線は、月日の経過とともに増便や時刻変更、乗降場所の移動などで利便性が向上しており、3月26日のダイヤ改正から代行バスは列車と同等の運行本数を確保します。

 留萌本線と日高本線は現在、存廃の分岐点にあります。留萌~増毛間は2016年度中の廃止が検討されており、日高本線は存続に向けた動きを見せていますが、復旧工事の見通しが立っておらず、この状態で廃止・バス転換となる懸念が強くあります。

 代行輸送の利便性向上は、線区の存廃問題に一石を投じる動きとして注目されます。例えば留萌本線の代行輸送は当初、駅前に乗降場所を設置しましたが、程なく並行するバス事業者の停留所と共用することになりました。なぜ初めからバス停を共用しなかったのか理由が分かりませんが、16年度中の廃止を視野に入れたバス転換の布石という見方もできます。

 留萌本線の沿線自治体は今月中にも存廃の判断を示す予定で、沿線自治体が廃止に同意すれば、16年度内の廃止が確実となります。そうなると来季の代行輸送は必要なくなりますが、なぜそうなのかといえば、来季も雪解け時期の計画運休が避けられないためです。16年度内の廃止が決定した場合、列車の運転は長くても17年2月、早ければ年内の廃止も現実味を帯びてきます。

 日高本線も26日のダイヤ改正から代行バスの運行本数が列車本数と同等になり、大半の駅で乗降場所が駅前から主要道路上に移設されています。復旧作業の開始が見通せない中、時間だけが経過し、廃止への危機感が徐々に強まってきています。



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Author:dieseltrain


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