途中駅の増解結

 2016.04.18

 現在、特急「オホーツク」「サロベツ」の見直しが取りざたされていますが、JR北海道は見直しの理由として、特急気動車の老朽化や都市間特急列車の利用客減少を挙げています。JRが13日に公表したデータを見ると、「オホーツク」「サロベツ」が見直しの対象となる可能性は十分にあります。しかし、他の特急列車についても楽観できる状況ではありません。

 近年、割安きっぷの投入などで力を入れる特急「スーパーとかち」「すずらん」ですが、2015年度の輸送量は1日1200人程度しかなく、1991年度の60%程度となっています。また、「スーパーとかち」「すずらん」は乗客が平均40%程度しかなく、前者は特急「スーパーおおぞら」、後者は特急「スーパー北斗」「北斗」と競合する状況にあります。

 帯広・釧路方面は、現行の「スーパーおおぞら」6往復、「スーパーとかち」5往復は91年度の輸送体系と同じですが、輸送量は当時と比較して帯広方面は40%程度、釧路方面は30%程度減少しました。

 一方、函館方面も輸送量が減少していますが、JRは新幹線連絡輸送を強化するため、函館方面にキハ261系気動車を積極的に投入する計画です。

 <途中駅の増解結>

 現行の道内の特急列車は、途中駅の増解結がありません。国鉄時代は多く存在していましたが、現在の増解結は基本的に運転所で行われています。

 今後、特急気動車の保有車両数が現行を下回ることになりますが、運転本数の見直しは線区の衰退に直結する問題です。特急列車の安易な見直しは、利用客や沿線の反発を招くおそれもあります。

 1990年代の在来線の高速化推進で、所要時分の短縮には途中駅の停車時間短縮も必要でした。しかし、13年11月の減速減便以降は、在来線のスピードアップは望めない状況となりました。今こそ、輸送力の見直しに合わせて、途中駅の増解結が必要ではないでしょうか。

 <サロベツ減車の可能性>

 今改正から特急「サロベツ」の3号車がキハ183-200番台に変更されました。その代わりに従来の3号車に使用してきたキハ183-1555,1556が「オホーツク」の1号車に転用されたもようで、今後、「オホーツク」の1号車に200番台やキハ183-104が入ることは少なくなりそうです。

 また、「サロベツ」の2号車は、従来のキハ182-500番台に加えて、もっぱら増結用だったキハ183-500番台が所定の編成として組み込まれているもようです。このため、近い将来、「サロベツ」の編成両数見直し(減車)の可能性も捨て切れません。

 「オホーツク」は1号車の予備車を増強したことで、近い将来の運転本数の見直しは避けられないとしても、短期的には全廃の可能性は低いという見方もできます。しかし、「サロベツ」は減車をはじめ、運転区間の短縮や廃止の可能性もあります。

 今回、普通列車の見直しに加えて都市間輸送でも「選択と集中」が行われることは本当に残念でなりません。



広告


広告

広告

プロフィール

Author:dieseltrain


-

-