「オホーツク」にキハ183-1500番台

 2016.05.18

 15日の特急「オホーツク7号」(77D)、16日の「オホーツク4・5号」(74D,75D)にて、1号車にキハ183-1500番台(1503)の連結を確認しました。

 1503は所定のキハ183-1550番台に代わって連結されていたため、自由席車両にもかかわらず、指定席車両より車内設備が上回るという状態でした。1503は本来、特急「サロベツ」の専用車両でありますが、近年では臨時特急「北斗」の運用に入るなど、いわば枠にとらわれない運用が発生しています。

 「オホーツク」が特殊な運用となったのはなぜでしょうか。2009年10月のダイヤ改正以降、「オホーツク」の1号車は予備車なしの状態が続いており、キハ183-1551~1554が1両でも検査等で使用できない場合、その段階で編成変更が発生しています。本来であれば所定と同じ車両が予備車として存在しなければなりませんが、09年の改正後もキハ183-200番台やキハ183-104が実質的な予備車として存在し、「オホーツク」の編成変更は常態化しています。

 しかし、このような運用はキハ183系気動車が安定的に運用できた時代だからこそ可能であり、今日のキハ183系ではそういうわけには行きません。「オホーツク」に使用するキハ183系0番台は17年度末の全廃が決まっており、キハ183系の老朽化の進行とともに使用できる車両も少なくなってきました。

 「オホーツク」は3月の改正から中間車にN183系が入るようになったほか、「サロベツ」の3号車をキハ183-200番台に変更し、キハ183-1555,1556を方向転換の上で1号車の運用に入れるなど、0番台の淘汰に合わせた「オホーツク」のN・NN183系化は進んでいるようにも見えます。それでもなお、特殊な編成変更が発生したというのは、キハ183系が全体的に老朽化の進行が著しく、まさに綱渡りの運用となっている可能性があります。

 今回、「オホーツク」が1500番台を使用したのは、少なくとも3つの事象が関係しているようです。まず、今月から団体旅行(修学旅行等)の臨時列車にキハ183系が使用されており、先日はキハ183-200番台、キハ183-104が「旭山動物園号」の中間車などとともに、計5両編成で運用されているところを目撃しています。

 次に16日の苗穂工場構内でキハ183-1554が留置されており、所定の運用が不可能になった。そして最後にオールマイティーのキハ183-4550番台は近年、「北斗」の運用に入ることが多くなり、苗穂運転所の4558,4559は函館運輸所に常駐しているという見方があります。

 団体臨時列車の運用、一部車両の移動、1550番台の検査が重なった結果、「オホーツク」で所定の運用が不可能になり、「サロベツ」の1503が運用に入った可能性があります。

 しかしこれは「オホーツク」にとっては渡りに船でありますが、「サロベツ」は一転して予備車なしの状況になります。「オホーツク」「サロベツ」の共通運用拡大は、キハ183系の予備車自体が限られていることを現しています。

 「オホーツク」は1号車だけでなく、3号車のグリーン車も0番台がベースのキロハ182を使用しており、「オホーツク」の編成変更の常態化は0番台淘汰まで続くという可能性もあります。

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 豊平川鉄橋を札幌方面に走行する臨時列車
 2016.05.15

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 函館本線厚別~白石間を走行する74D
 2016.05.16

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 苗穂工場構内に留置されているキハ183-1554
 2016.05.16



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Author:dieseltrain


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