青函DC

 2016.05.21

 先日、今年7月から9月末まで開催される青函DCの概要が公表されました。青函エリアの観光キャンペーンといえば、28年前の1988年夏に開催された青函博がありますが、当時は青函トンネル開業がキーワードでした。今回は北海道新幹線開業がキーワードになっており、青函トンネルブームの再来を期待する声は少なくありません。

 道内では4年前の2012年7月から9月末まで北海道DCが開催されました。当時、711系電車の旧塗装復活に始まり、14系客車、24系寝台車を使用した「ニセコ」「狩勝」「大雪」「エルム」「まりも」の復活運転が行われたほか、北海道DCの締めくくりには「北海道DC号」が運転されるなど、イベント列車は北海道DCを大いに盛り上げました。

 しかし、青函DC期間中にイベント列車を運行するのはJR東日本のみで、「SL銀河青函DC号」、「リゾートしらかみ」、「583系青函DC号」などを運行し、魅力的な列車が目白押しとなっています。一方、JR北海道はイベント列車を運行せず、夏の臨時列車という形にとどめており、特急「フラノラベンダーエクスプレス」など定番の観光列車が運行されるのみです。

 道内でイベント列車が1本も走れないというのは、JR北海道の今日の経営状況が背景にあることは間違いありませんが、これでは青函DCというよりも、今改正から「通過駅」となってしまった青森エリアを盛り上げるための青森DCではないかという声も出かねません。

 そして問題があるのは、新幹線の経済効果が道南、道央に集中している現状です。これは個人的な意見ではなく、例えば開業から1か月間の新幹線実績や大型連休期間の実績にその状況が現れています。道南エリアの観光業が好調という報道もありました。

 一方で道北、道東から新幹線の経済効果は聞かれず、逆に線区の廃止や見直しなどいいことがありません。この時勢だからこそ、新幹線の経済効果を道内全域に拡大させる絶好機ではなかったでしょうか。

 青函DCが全国的なキャンペーンといっても、JR東日本管内のイベント列車に関心が集まっており、北海道新幹線の利用につながるか不透明感も漂います。道内でもSL列車や「ヌプリ」「ワッカ」、「旭山動物園号」の運行など、集客力が高いイベント列車の設定があればよかったのですが、このたびの運転計画は本当に残念でなりません。

 期間中、JR東日本のイベント列車を目的に、例えば首都圏、関西、九州と青森の往復となってしまえば、道内の経済効果はそれほど期待できないという見方もできます。JR北海道のイベント列車が1本もない状況では、道内で集客力を高めることは容易ではありません。

 何としても新青森から先に乗ってもらうための努力が求められています。



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