「カシオペア」札幌発着また消滅、お盆期間以降は東日本エリアの運転

 2016.07.20

 今年6月からツアー専用列車となったJR東日本の「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」、臨時列車時代に引き続き大好評のようです。運行再開後はこれまでと同様に上野~札幌間を走っていましたが、この運行体系は8月15~17日の「カシオペア紀行」をもって終了するもようです。

 8月20,27日出発の「カシオペア紀行」はともに上野~盛岡間の片道運転となり、盛岡から「はやぶさ95号」に乗り継ぎ、函館観光を楽しむ旅行になります。そして、お盆期間以降は東日本エリアの運転となるほか、初めて信州方面に運転する計画があります。

 -札幌発着また消滅-

 今年3月のダイヤ改正以降、札幌駅の列車案内から「上野」の文字が消えたのですが、6月に上野~札幌間の「カシオペア」が復活し、札幌駅にも「上野」の文字が復活しました。伝統の長距離列車が復活したとあって、「カシオペア」の運転日になると、駅や沿線にはファンが詰め掛けています。

 しかしながら、お盆期間の「カシオペア紀行」をもって、札幌発着列車がまた消滅することになります。せっかく札幌発着が復活しても、JR東日本のE26系客車を使用する以上、最終的には自社線中心の観光となるのはやむを得ません。JR東日本も当初から、「カシオペア」を東日本エリアの観光列車として活用することを明言していました。

 JR東日本は2017年5月から「四季島」の運転を開始しますが、道内も観光ルートに含まれています。ところが「四季島」が乗り入れるのは登別までとなっており、折り返しは室蘭からとなります。残念ながら「四季島」が札幌まで来ることはありません。

 これには諸事情があると思いますが、今日、JR北海道とJR東日本が関係を強化しても、JR北海道は実質的な国営企業、JR東日本は元国鉄の民間企業ということで、限度があるのかもしれません。

 また、「カシオペア」の運転再開に当たって、道内ではJR貨物の協力を受けて運転していますが、旅客会社と貨物会社の連携というのは、1987年4月の国鉄改革以降はほとんどありませんでした。

 このような連携は今後にもつながることは間違いありませんが、道南いさりび鉄道開業に伴う三セク線の線路使用料の増加。三線軌条の共用区間の走行問題。JR貨物の機関車を借り受けるといった課題もあります。

 問題点はJR北海道の線路上をJR東日本の車両が走り、JR貨物の機関車が牽引していることにあると思います。これを解決するためには、JR北海道がクルーズトレインを創出することが重要ですが、経営が厳しいことからそのような計画はありません。

 ただ、今回の運転実績を無駄にしてはならないと思います。「カシオペア」の札幌発着が消滅した後も、何らかの形で「カシオペア」の実績を生かすことが重要ではないでしょうか。

P991240012.jpg
 函館本線(千歳線)豊平川橋梁を走行する「カシオペア紀行」
 2016.06.26



広告


広告

広告

プロフィール

Author:dieseltrain


-

-