特定地方交通線の基準

 2016.08.01

 JR北海道は、厳しい経営状況が続いているため、秋の初めごろまでに「維持可能な線区」と「維持が難しい線区」を公表します。維持が難しい線区は、今秋以降に「持続可能な交通体系のあり方」について、線区ごとに協議会を設置し、経営合理化を急ぐ構えです。

 JR北海道は維持可能な線区として札幌圏の名前を挙げる一方、輸送密度が1日2000人級の線区は、安全対策の一部までしか賄えず、1日500人級の線区は、鉄道輸送に必要な費用が賄えないと説明しています。見直しの判断基準としては、輸送密度1日2000人未満の線区となる可能性があります。

 道内では国鉄末期に赤字ローカル線の多くが特定地方交通線に指定され、長大4線などの一部がJR北海道に承継されましたが、1989年度までに全て廃止されました。このうち、池北線については1989年6月にふるさと銀河線に転換しましたが、結局は2006年4月に廃止・バス転換となり、道内から特定地方交通線の線区が消滅しました。

 JR北海道は鉄道の維持を前提として、線区ごとに話し合いを進める考えですが、この手の問題でたびたび例に挙げられる特定地方交通線の基準は、赤字ローカル線の存廃問題を考える際に、重要な基準となることは間違いありません。

 今改正では、輸送密度が低い線区を中心に合計79本の普通列車が減便や区間短縮の見直しが行われました。また、石北本線上白滝など合計8駅が廃止されたほか、駅の無人化や業務委託などの効率化も進められています。

 今回の合理化策は、今改正で見直しを行った線区も、あらためて含まれる可能性があります。今改正で、普通列車の見直しを行った線区の中には、改正前の半分程度となった線区もありました。

 例えば、そのような線区で再度、見直しを行うとなれば、これ以上どこを見直せばいいのでしょうか。必要最低限の運転本数しかないのですから、さらに減らすのであれば、鉄道である必要がありません。

 以前から札沼線(非電化区間)と夕張支線は厳しいという見方が強まっており、いわゆる「行き止まり線」の留萌本線、花咲線、日高本線も見直しが取りざたされています。また、石北本線と宗谷本線は来春のダイヤ改正で、特急列車の見直しが有力となっています。

 JR北海道は石炭・木材輸送の全盛期に建設された過大な設備についても見直しに言及しています。根室本線や室蘭本線(追分経由)の「幹線」も打撃を受ける可能性もあります。



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