石北本線、昨年に続く線路被害

 2016.08.25

 道内では今月17日以降、短期間に台風が複数上陸し、JR北海道の石北本線、釧網本線などで重大な影響が出ました。特に石北本線上川~遠軽間の被害が深刻となっており、石北本線の復旧作業は長期化が予想されています。

 また、今月2日から石北本線の「タマネギ列車」が運転をスタートしていますが、石北本線の一部不通により運転できず、さらに北見地方特産のタマネギも今回の台風直撃で大きな被害を受けており、今回の台風被害は、オホーツク方面の経済に打撃となる可能性もあります。

 <昨年に続く線路被害>

 石北本線は昨年8月1日にも、下白滝(当時は駅)~丸瀬布間で大雨による路盤流出が発生しており、昨年に続く線路被害となってしまいました。

 当時、被害の規模が大きいことから、復旧作業の長期化が予想されていましたが、利用客が最も多くなるお盆期間が迫っていたため、復旧作業は1週間程度で完了し、影響を最小限にとどめていました。

 しかし、今回の線路被害は複数の箇所で発生しており、昨夏の様相とは違っています。

 <抜本的な見直し>

 JR北海道は今秋以降、赤字ローカル線の抜本的な見直しを行う考えですが、今回の台風被害は、赤字ローカル線の沿線自治体には手痛いものとなりそうです。

 JR北海道は「維持が困難な線区」を存続させるためには、沿線自治体の財政支援が欠かせないという立場ですが、多くの自治体は厳しい財政状況にあり、JR北海道を支える余裕がありません。

 「維持が困難な線区」に指定された赤字ローカル線は、今後、台風や大雪による線路被害等が発生した場合、安全対策の費用を沿線自治体が一部負担するようなことも考えられます。

 しかし、日高本線では復旧工事費や安全対策費の負担割合などが問題となっており、赤字ローカル線の抜本的な見直しには紆余曲折も予想されます。

 今回の石北本線の線路被害は、赤字ローカル線の維持が厳しいことを浮き彫りにしました。



広告


広告

広告

プロフィール

Author:dieseltrain


-

-