流氷観光列車の気動車化

 2016.09.20

 JR北海道は来年の流氷観光シーズンに合わせて「流氷物語号」を釧網本線で運転します。

 「流氷物語号」は、1989年度から26年間運転されてきた「流氷ノロッコ号」に代わる列車として設定されることになり、使用車両は従来の客車から気動車化され、「オホーツクブルー」車両と「白」車両のラッピングが施されます。運転区間はこれまでの運転と同様に網走~知床斜里間となる予定です。

 「流氷ノロッコ号」は、牽引機関車の老朽・劣化が原因で、今年2月28日が最終運転日となり、16年度以降は一般気動車の置き換えが検討されていました。

 これまでの「流氷ノロッコ号」は展望室などがある客車列車でしたが、「流氷物語号」は一般気動車となっているため、車内サービスの低下が懸念されます。

 また、JR北海道が公表した「流氷物語号」のイラストはキハ54形気動車となっていましたが、車内のアコモデーションについては特に言及していません。運転期間以外は定期列車に使用されることも、これまでの専用列車とは異なります。

 釧網本線は15年度の輸送密度が1日513人となり、閑散線区とされる1日500人未満から脱却しましたが、3月ダイヤ改正で運転本数が27本から18本に削減されており、1日500人以上の維持が焦点となっています。

 さらに気になるのは、流氷観光列車の気動車化によって、運転が「いつでもやめられる」という状況にあることです。

 例えば定期列車との共通運用は、それほど経費をかけずに観光列車を維持できる一方、従来の車内設備と変わらなければ、いつでも定期運用に復帰できます。一般気動車を使用することも、車両運用の範囲を限定しません。

 使用車両と思われるキハ54形については、16年度中に全車、車齢30年を迎えます。老朽・劣化した車両を、老朽化が進む車両で置き換えることになり、中長期的な運転には不透明感もあります。

 「流氷物語号」の詳細については来月下旬に公表される予定です。



広告


広告

広告

プロフィール

Author:dieseltrain


-

-