札沼線の存廃問題が浮上

 2016.10.12

 昨今、札沼線北海道医療大学~新十津川間の存廃問題が浮上しています。これは、9日に地元ブロック紙が朝刊1面で報道し、明らかになりました。

 医療大学以北の存廃は、以前から取りざたされていましたが、水面下ではJR北海道が一部の沿線自治体をたびたび訪問し、医療大学以北の廃止・バス転換を打診していたようです。

 医療大学以北は2015年度輸送密度が79人しかなく、12月5日の廃止が決まった道内ワースト1の留萌本線留萌~増毛間の67人に次いで少ない状況です。このため、留萌~増毛間の廃止後は、札沼線がワースト1となる可能性が高くなっています。

 JR北海道は札沼線の廃止方針を公表していませんが、8月には同年度ワースト3の石勝線夕張支線の廃止方針が公表されたほか、今秋にも抜本的な見直しを行う線区が公表される予定となっています。

 -1975年度の約7分の1-

 札沼線の廃止が取りざたされるのは、以前から「ご利用が少ない線区」の常連となっており、15年度輸送密度は、1975年度の582人と比べて約7分の1しかありませんでした。さらに14年度営業係数は2162を記録し、これも留萌~増毛間に次いで厳しい数字となっています。

 輸送密度や営業係数の問題だけではありません。近年は、医療大学以北で使用するキハ40-400番台の老朽化、劣化が深刻となっており、同型の別番台による車両変更も目立ってきました。

 -国鉄再建法-

 1970年代の札沼線は、沿線の都市化が進んでいませんでした。このため、国鉄再建法では地方交通線に指定されましたが、国鉄再建法の制度によって、特定地方交通線の対象から除外されました。

 このとき、札沼線は桑園~新十津川間の輸送量で判断されたため、特定地方交通線並みの輸送密度だった医療大学以北も、廃止・バス転換を免れました。

 国鉄再建法が路線全体ではなく、区間ごとの廃止・バス転換が可能であれば、医療大学以北はJR北海道が承継することはなかったかもしれません。



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Author:dieseltrain


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