国鉄最後のダイヤ改正から30年

 2016.11.02

 1日、国鉄最後のダイヤ改正から30年となりました。1986年11月1日、翌年4月1日の国鉄改革実施を目前にした白紙ダイヤ改正が実施されました。

 この改正は全国的な規模となりましたが、道内では国鉄改革後を見据えた抜本的な見直しが行われた一方、旅客会社の経営基盤強化を目的とした新型特急気動車の増備ならびに一般気動車の新製が行われました。

 JR北海道は今、経営の抜本的な見直しを進めようとしています。道内では国鉄末期に赤字ローカル線の見直しが進められました。特定地方交通線に指定され、廃止・バス転換となった地域はその後、徐々に衰退し、転換バスの維持が難しくなっている地域もあります。国鉄時代の見直しの影響は大きく、JR北海道の抜本的な見直しを懸念する声は少なくありません。

 -車両の老朽化-

 国鉄最後の改正で北海道地区には、キハ183系気動車(500番台、通称・N183系)、キハ54形気動車(500番台)が投入されました。いずれも承継する旅客会社の経営基盤強化が目的でしたが、驚くことに30年たった現在も、大半が主力車両として活躍しています。しかしながら、耐用年数の目安とされる30年前後を超えた運用となっており、経年による老朽化、劣化が懸念されています。

 道内の赤字ローカル線は、いずれも国鉄時代の車両が主力となっている線区です。これは見方を変えると、老朽化、劣化した車両が主力の線区であり、車両の老朽取替が急務となっています。ところが、JR北海道は「選択と集中」の経営方針から、赤字ローカル線の設備投資を先送りしています。このため、今年3月のダイヤ改正では、普通列車の運転本数を削減し、使用車両の見直しを図っています。

 来春、石北本線の「オホーツク」、宗谷本線の「スーパー宗谷」「サロベツ」が見直される可能性が出ています。いずれも使用車両の老朽化、劣化に伴う見直しで、運転区間の短縮が有力となっています。また、JR北海道の「単独では維持することが困難な線区」に含まれているという報道があり、いずれも輸送密度が低いことが影を落としています。

 -線区の合理化-

 国鉄最後の改正では、函館本線小樽経由(通称・山線)の優等列車が全廃されました。この改正以降、山線には一度も定期優等列車が設定されておらず、山線の多くの駅で交換設備が撤去、棒線化されました。優等列車が走らなくなったことで、線区の合理化も行われました。

 国鉄改革によって合理化は一段落し、旅客会社には国鉄時代のサービス維持が求められていました。このため、当時から赤字ローカル線でも、これまでサービスが維持されてきました。しかしながら、これはある種の「ぬるま湯につかっていた」のかもしれません。

 2017年4月1日、国鉄改革から30年となりますが、北海道の鉄道は厳しさを増す一方です。



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