2年連続全線区赤字

 2016.11.07

 4日、JR北海道の2015年度営業係数が公表されました。14年度に続いて全線区が赤字となっており、利用客が最も多い札幌圏でも105でした。ワースト1は、またしても留萌本線留萌~増毛間の2538でした。

 先月下旬の報道で、JR北海道の鉄道事業見直しの対象線区が明らかになりました。今回公表された営業係数をみると、廃止対象線区の札沼線北海道医療大学~新十津川間が2213、根室本線富良野~新得間が1854、留萌本線深川~留萌間が1342となっており、いずれも輸送密度1日500人未満の閑散線区です。

 また、15年度の営業損益は、医療大学~新十津川間が3億5100万円の赤字、富良野~新得間が9億7900万円の赤字、深川~留萌間が6億8300万円の赤字でした。

 -幹線でも赤字-

 輸送密度、営業係数ともにワースト1の留萌~増毛間は1億7700万円の赤字でしたが、道内の赤字線区は、閑散線区に限ったことではありません。例えば、函館本線函館~長万部間は49億6900万円の赤字となっており、15年度ワースト1の赤字線区でした。

 この赤字額は留萌~増毛間の約28倍となっていますが、営業係数は206となっており、留萌~増毛間の約12分の1です。同じ赤字線区でも、線区にかかる費用は約12倍の開きがあります。

 ほかにも函館本線岩見沢~旭川間、室蘭本線室蘭~苫小牧間、石勝線、根室本線南千歳~帯広間など、輸送密度が高く、収入が多い幹線級の線区でも、数十億円規模の赤字となっています。

 営業係数は岩見沢~旭川間が147、室蘭~苫小牧間が156、南千歳~帯広間が127となっていますが、輸送密度は国鉄再建法の転換ラインである1日4000人を上回っています。

 今後、鉄道事業見直しの対象線区が公表されることになります。今回公表された営業係数だけでなく、近年の輸送密度や駅の乗車人員も重要な基準となるはずです。

 2年連続全線区赤字の衝撃は大きく、道内の鉄道は重大な局面を迎えています。



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Author:dieseltrain


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