日高本線復旧に86億円

 2016.11.10

 9日、一連の台風被害による日高本線鵡川~様似間の復旧費が公表されました。日高本線は2015年1月の低気圧の影響で、同年2月下旬から鵡川~様似間が不通となっており、現在も運転再開のめどが立っていません。

 日高本線の復旧費は当初38億円が必要とされていましたが、今年8月の台風被害で新たに48億円が必要となり、日高本線全体の復旧費は合計86億円になることが明らかになりました。JR北海道は復旧費の単独負担を拒否しています。

 さらに復旧費とは別に、10年間の安全対策費53億円が必要とされており、日高本線の維持には少なくとも139億円が必要となっています。

 日高本線は15年度の営業損益が約16.6億円の赤字で、営業係数は2125で道内全線区のワースト3となっています。また、直近の輸送密度については、13年度312人、14年度298人、15年度185人となっており、減少の一途をたどっています。

 -新型一般気動車の投入-

 日高本線を復旧しても、走らせる車両がなければ意味がありません。日高本線に投入するキハ40形気動車(350番台)は、17年5月で全車、35年以上の経年となります。復旧には数年かかるとされているため、復旧前にキハ40の全廃も考えられます。

 しかし、日高本線は事業見直しの対象線区とされており、現行の使用車両全てが置き換わるとは限りません。また、現行の一般気動車を見ても、一番「若い」キハ201系気動車で車齢19年となっており、一般気動車全体の約8割が国鉄型車両という状況にあります。

 現行の国鉄型車両を数年間で全廃した場合、現行のJR型車両39両で、道内の非電化線区を支えなければなりません。しかしそれは非現実的であり、17年度から投入予定の新型一般気動車の新製車両数が、非電化線区の維持の焦点となることは確かです。



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Author:dieseltrain


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