特急気動車の老朽化問題

 2016.11.17

 最近、特急気動車の車両不具合が相次いでいます。今月は少なくとも6件発生しており、そのうち5件でキハ183系気動車が関係しています。車両不具合による特急列車の遅れや運休も多くなっています。

 4日は無線機の不具合で、下り「サロベツ」が30分遅れ。5日と7日は車輪修繕のため、上り「サロベツ」合計2本が運休。9日は「オホーツク4号」が運休。10日は下り「サロベツ」が運休。11日は上り「サロベツ」と「スーパー宗谷1・4号」が運休。16日は車輪修繕のため、「オホーツク4号」が運休しました。

 4日から16日までの間、少なくとも「サロベツ」4本、「オホーツク」2本、「スーパー宗谷」2本の合計8本が運休しており、このほか、12~14日の「オホーツク7・4・5・2号」が車両運用の都合で「旭山動物園号」に車両変更しています。

 -特急気動車の老朽化問題-

 車両不具合が目立つ特急列車は、いずれも車齢30年前後の老朽化、劣化したキハ183系を使用しています。「オホーツク」は車齢33~35年の車両が中心。「サロベツ」も車齢30年の車両が中心です。

 「オホーツク」「サロベツ」ともに、最も若い車両でも車齢28年となっており、国鉄時代に新製された0番台や500番台(N183系)が主力となっていることが特徴です。

 0番台については2016年度から老朽取替が本格化しており、17年度末の全廃が予定されています。0番台の廃車も進められており、苗穂工場ではその姿が目立ちます。

 特急気動車の老朽化問題は深刻化しており、「オホーツク」「サロベツ」は今後、さらに厳しい車両運用となるおそれもあります。

 -喫緊の課題-

 「オホーツク」「サロベツ」の老朽化問題は、17年度が重要となるはずです。17年度は0番台の老朽取替が最終年度となるほか、N183系も老朽取替のめどである30年を超えた運用となります。

 0番台の全廃後、後継車両はN183系や1550番台(NN183系)になると思われますが、N183系は車齢32年、NN183系でも車齢28~30年となります。仮に0番台からN183系に置き換えても、数年で老朽取替に直面し、そのころにはNN183系も老朽取替の時期を迎えているはずです。

 「オホーツク」「サロベツ」の維持には、新型特急気動車の投入が喫緊の課題となっています。しかしながら、「オホーツク」の後継車両は今のところ見えてきません。「サロベツ」についても同様です。現在、新型のキハ261系気動車(1000番台)の増備が進められていますが、地方線区への投入は予定されていません。

 例えば、北海道高速鉄道開発に石北本線の沿線自治体も参加し、鉄道施設や車両を沿線自治体で保有する「上下分離方式」の導入も検討に値するはずです。

 一方で沿線自治体や道の財政悪化につながる懸念もあるため、「オホーツク」「サロベツ」の現状維持はきわめて難しい状況となっています。



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