伝統の愛称復活

 2016.12.14

 14日の地元ブロック紙は、JR北海道が来年春のダイヤ改正で、「大雪」「ライラック」の愛称復活を検討していると報じました。

 「大雪」は「オホーツク」の減便に伴い、旭川~網走間で運行する列車、「ライラック」は青函用789系電車を使用する列車で、それぞれ検討されています。

 これが実現した場合、「大雪」は1992年3月以来25年ぶり、「ライラック」は2007年10月以来9年半ぶりに愛称が復活することになります。

 -伝統の愛称復活-

 「大雪」「ライラック」の愛称復活の記事を見た際、手放しで喜びました。道内の鉄道は大変厳しい時代ですが、伝統の愛称復活は、国鉄時代やJR発足当初の活気があった時代を呼び起こすチャンスではないでしょうか。

 「大雪」は1951年から約41年間、急行列車の愛称として使用されていました。「大雪」といえば夜行列車のイメージが強くありますが、国鉄時代は昼行列車としても活躍し、全盛期の「大雪」「紋別」「はぼろ」の3階建て列車は有名です。また、国鉄末期はキハ53形気動車の単行運用も話題を集めました。

 「大雪」といえば石北本線の代名詞であり、「オホーツク」より先に設定された列車でもあります。この伝統ある愛称の復活は、「オホーツク」減便の打撃を緩和することになるはずです。

 -ライラックも復活-

 「ライラック」は1980年10月の国鉄千歳空港駅開業に合わせて登場しました。07年9月30日まで27年間、主に札幌~旭川間で活躍し、781系特急電車とは同期でした。ライラックは札幌市の花でもあり、道央圏を走る列車としては最高傑作の愛称でしたが、「時代の流れ」には勝てませんでした。

 旭川方面は今年3月のダイヤ改正で、1992年7月から約24年間行ってきた旭川~新千歳空港間の直通運転が廃止され、室蘭まで走っていた「ライラック」時代から数えて35年半の空港連絡に幕を閉じました。

 道内の電車特急の歴史は浅く、1975年の「いしかり」から今年で41年となりますが、列車愛称の最長は「ライラック」の27年間で、道内の電車特急といえば「ライラック」でした。

 列車の減速減便や空港連絡の廃止で、旭川方面は厳しい状況となっていますが、愛称復活はぜひ実現してほしいものです。

 -ほかの列車も-

 道内では1990年代の高速化事業によって、多くの伝統ある愛称が失われました。一連の高速化事業が終結した今、高速化の代名詞である「スーパー」の冠を外すときではないでしょうか。

 伝統の愛称が復活しても、何かが大きく変わるわけではありませんが、列車の愛称は人の名前と同じです。その列車の顔であり、列車がさらに引き立ちます。

 「大雪」「ライラック」だけでなく、ほかの列車についても、伝統の愛称復活につながればと思います。

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 夕方の函館本線を快走する札幌行きの「ライラック」
 2006.05.27
 函館本線森林公園~厚別間



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Author:dieseltrain


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