「ライラック」の再評価

 2016.12.20

 JR北海道の2017年3月4日ダイヤ改正で、「大雪」「ライラック」の愛称が復活します。「大雪」は旭川~網走間の特急列車、「ライラック」は札幌~旭川間で、青函用789系電車を使用する特急列車の愛称となります。

 17年3月改正はこのほか、「宗谷」「カムイ」が復活し、高速化の代名詞である「スーパー」の冠が外れることになりました。「宗谷」は2000年3月改正以来17年ぶり、「カムイ」は急行「かむい」時代の1988年3月改正以来29年ぶりの復活となります。

 -道央圏でグリーン車-

 17年3月改正では道央圏の電車特急で初めて、グリーン車が設定されることになります。これまでは「白鳥系統」でグリーン車の設定がありましたが、道央圏の電車特急は運転区間や所要時分が短いため、1975年の「いしかり」から約41年間、普通車の設定しかありませんでした。

 グリーン車の設定は「ライラック」で行われますが、15年に青函用789系の道央圏転用が決定した際、グリーン車の設定が焦点の一つとなっていました。可能性としては「uシート」に変更した上で、普通車として運用することを見ていましたが、「ライラック」が旭川発着の「サロベツ1~4号」「大雪1~4号」に接続する列車となるため、グリーン車の設定が残りました。

 改正後の「大雪1~4号」は「オホーツク」時代の編成を引き継ぐ一方、「サロベツ1~4号」はキハ261系気動車(100番台)に置き換えた上で、グリーン車の設定が行われることになります。旭川では「ライラック」と「サロベツ」、「ライラック」と「大雪」が同一ホームで乗り換えとなり、改正後の稚内方面、網走方面ともに、現行の平均所要時分と変わりません。

 -ライラックの増結-

 「ライラック」は6両編成で運用されることになりますが、デビュー当初は781系電車の6両編成で運用しており、原点回帰といえるのではないでしょうか。

 また、青函用789系は「スーパー白鳥」時代に増結編成が存在しましたが、「ライラック」についても増結が行われるのか注目です。「ライラック」の増結が実現した場合、781系時代の伝説の8両編成が見られるかもしれません。

 -ライラックの再評価-

 「ライラック」は1990年9月の「スーパーホワイトアロー」のデビュー以降、どちらかといえば「縁の下の力持ち」的な存在でした。空港連絡があったとはいえ、その空港連絡も02年3月改正で「スーパーホワイトアロー」に譲り、07年10月改正で「スーパーカムイ」に統合されました。

 改正後は「ライラック」が14往復、「カムイ」が10往復となりますが、「ライラック」を退場させた「カムイ」が脇役に回り、「ライラック」が主役となります。これは設定を逆にすることも可能であったはずです。「ライラック」の復活はやはり、「ライラック」時代の再評価であると思います。

 一方、国鉄時代から道内電車特急の伝統だったエル特急(L特急)が17年3月改正で廃止されることになりました。現行のL特急はすべて特急に改められ、L特急の歴史は約42年で幕を閉じます。「白鳥系統」は当初から特急として設定されましたが、道内の電車特急といえばL特急でした。

 かつては多く設定されていたL特急も、現在は全国で数える程度しかないようです。道内から姿を消した急行列車、ブルートレイン、そして姿を消すL特急。これも時代の流れなのでしょうか。



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