宗谷本線と石北本線の見直し

 2017.01.03

 JR北海道は今年3月のダイヤ改正で、宗谷本線と石北本線の特急列車体系を見直します。地方線区の見直しは昨年3月の改正に続いて2回目。いずれも使用するキハ183系気動車の老朽・劣化が影響しており、今後の老朽廃車などによって使用車両が削減されることから、一部列車の運転区間を短縮します。

 改正後の稚内方面は札幌直通の「宗谷」1往復、旭川発着の「サロベツ」2往復。網走方面は札幌直通の「オホーツク」2往復、旭川発着の「大雪」2往復となり、「サロベツ」「大雪」は旭川乗り換えとします。

 「サロベツ」はキハ261系気動車に置き換わり、2000年3月の特急格上げから17年で初めてグリーン車の連結を開始します。宗谷本線ではキハ183系の運用を取りやめます。一方、網走方面はキハ183系の運用を継続しますが、キハ183系の運用はさらに縮小します。

 車両運用について、稚内方面はキハ261系14両(4両編成3本+増結車2両)で3往復を維持。網走方面はキハ183系で4往復を維持します。網走方面で必要となる車両数は不明ですが、1日4両編成4本を使用する現行の運用は下回る可能性があります。

 -影響を最小限に-

 札幌直通列車が減り、旭川乗り換えが発生するのは利便性の低下を招くことになります。しかも、現行で「スーパーカムイ」から「サロベツ」「オホーツク」に乗り継ぐ場合、2列車の扱いとなり、それぞれの特急料金を払わなければなりません。

 そこで当該線区ではダイヤ改正と同時に旅客営業規則を改正し、旭川の改札を出なければ乗り継ぎの際も1列車の扱いとなり、通しの特急料金となります。これは特別企画乗車券(Rきっぷ)などにも適用され、運賃値上げといった影響を受けません。

 列車編成は「サロベツ」「大雪」のグリーン車連結に合わせて、旭川方面の「ライラック」でもグリーン車を連結するため、グリーン車を通しで利用することが可能です。

 「ライラック」は6両編成に増強し、「サロベツ」「大雪」と接続する列車は、指定席の輸送力を増強するほか、旭川での特急列車同士の接続はすべて同一ホームで対応。平均所要時分についても現行と変わりません。

 特急列車の見直しについては、全体的に見ても、影響を最小限に抑えています。

 -またも見送られた-

 3月改正で稚内方面がキハ261系に統一化され、函館方面でもキハ261系1000番台の増備が進められます。一方、網走方面の「オホーツク」「大雪」については、改正後もキハ183系の運用が中心となっており、「オホーツク」の老朽取替はまたも見送られた形です。

 「オホーツク」は1982年からキハ183系が投入され、これは当時の「おおぞら」に次ぐスピード投入でした。ところが「オホーツク」はその後、30年以上にわたってキハ183系による固定運用が続いています。キハ183系の車齢は全体で平均30年となっており、「オホーツク」の主力車両に限定した場合、さらに2年上回ります。

 2017年度、キハ183系0番台が全廃される計画となっており、主力となっている「オホーツク」には打撃となります。後継車両の500番台(N183系)や550番台(NN183系)についても、車齢25年以上となっており、当面は抜本的な老朽化対策が難しい可能性もあります。

 網走方面は改正後も運転本数が維持されているとはいえ、キハ183系0番台全廃後の姿は見えてきません。



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Author:dieseltrain


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