根室本線の代行バス

 2017.03.23

 JR北海道は今月28日から当分の間、根室本線東鹿越~新得間でバス代行輸送を開始します。使用するバスや乗務員が確保できたためです。

 根室本線の代行バスは、昨年8月の台風被害を受けて不通となっている東鹿越~新得間のうち、昨年10月17日から東鹿越~落合間で運行しています。

 実施内容は東鹿越~落合間の合計10便のうち9便を新得まで延長し、残り1便は落合~東鹿越間の運行となります。運行本数は現行と同じ下り4便、上り6便の合計10便となります。

 -7か月ぶり-

 代行バスとはいえ、約7か月ぶりに根室本線が鉄道とバスで連絡できるようになります。

 根室本線の不通区間は東鹿越~新得間ですが、実際は東鹿越~上落合信号場間となっており、同時期に不通となっていた石勝線、根室本線のトマム~芽室間は昨年12月22日から運転を再開しました。

 根室本線は昨年8月末から長期間、分断状態にありますが、昨年11月にはJR北海道が「維持困難線区」を公表し、対象線区として根室本線の滝川~新得間および釧路~根室間が含まれていました。このうち富良野~新得間についてはバス転換が妥当という判断がされており、沿線自治体が強く反対しています。

 JR北海道は富良野~新得間が「維持困難線区」となったことで、東鹿越~新得間の鉄道復旧には消極的です。同じく「維持困難線区」に指定され、2年以上不通となっている日高本線鵡川~様似間は、昨年12月21日には鉄道復旧を断念することが明らかになりました。

 根室本線の代行バスは、不通となっている東鹿越~新得間が本来の区間ですから、ようやくスタートラインに立った形ですが、これは同時に富良野~新得間のバス転換に向けた土台作りの思惑も見え隠れします。

 JR北海道は富良野~新得間のほかに、札沼線(非電化線区)、留萌本線、日高本線、石勝線夕張支線については、バス転換が妥当との判断を示していますが、このうち沿線自治体から廃止の同意を得たのは夕張支線のみとなっています。

 「維持困難線区」の沿線自治体は国や道の積極的な関与がなければ、基本的に協議には応じられないという姿勢です。しかし、協議拒否や問題の先送りは存廃問題の解決にはなりません。JR北海道は地元に丁寧な説明を行いながら、それと並行して、着々と地方線区の見直しを進めています。

 沿線自治体とJR北海道が協議を開始し、線区の将来を考えなければ、地方はさらに衰退し、JR北海道の経営はさらに厳しくなります。これでは誰も得しません。

 日高本線の代行バスは運行の長期化によって、それが定着してきました。根室本線の代行バスも長期化すれば、いつしか「路線バス」のように定着するのでしょうか。



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Author:dieseltrain


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