観光列車運行の可能性

 2017.04.10

 先月24日、道の観光列車運行可能性調査事業の報告書が公表されました。同事業は道内でも観光列車の運行可能性を探るため、昨年8月、事業を推進する有識者の検討会議が設置され、今年2月に最終報告案の協議が行われました。

 同事業の調査、検討の結果、観光列車の当面の方向性として、中古気動車を改造した車両を投入し、道北、道東方面で日帰り可能なルートで実施することが提案されました。将来的には新型車両を投入し、周遊型の長距離ルートで実施することを目指しています。

 -四国の観光列車-

 先日、札幌駅で「四国」と書かれたパンフレットがあり、手に取りました。四国では今月1日から6月30日まで四国DCが開催されており、四国4県の観光を紹介する内容でした。

 ページの後方には「四国の観光列車」という項目があり、新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」が目を引きました。

 同列車はJR四国が今月1日から運行を開始しており、キハ185系気動車を改造した3両編成を投入しています。キハ185系は国鉄末期の1986年11月に投入された車両で、実はJR北海道のキハ183系500番台(N183系)と同期です。

 同列車のイメージや画像を見ると、車齢30年とは思えない高級感ある車両となっており、JR四国は特急列車のグリーン車として運用しています。国鉄時代の経年車両が豪華列車に大変身する。道内で観光列車を運行する上で、見習うべき点があると思います。

 -観光列車の老朽化-

 JR北海道は安全対策を強化するため、国鉄時代の車両の淘汰を進めています。

 17年度はキハ183系0番台が全廃されるほか、キハ40形気動車に代わる新型一般気動車の新製も着手します。JR北海道初の特急電車、785系電車の廃車も始まりました。

 国鉄時代の車両だけでなく、観光列車も老朽、劣化が進んでおり、「旭山動物園号」は使用車両が17年度末までに全廃。「流氷ノロッコ号」は機関車の老朽化で、今年2月に気動車化されました。リゾート気動車は17年度中に全列車、車齢25年以上となります。

 気動車は全体的に老朽化しており、車両更新が進まなければ、定番の観光列車の存続も危うくなります。しかし、JR北海道は新幹線、札幌圏、都市間輸送に全力を挙げており、観光列車の新製まで手が回らない状況です。

 有識者が観光列車の運行を想定する地域は「維持困難線区」が多くありますが、JR北海道は17年度事業計画で、富良野、オホーツク方面への臨時列車の設定などによる観光需要の喚起を挙げました。

 この計画は観光列車の運行を想定している可能性があり、今後の動向が注目されます。



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