ラベンダーシーズンの観光列車

 2017.04.28

 JR北海道はラベンダーシーズンにあわせて富良野、美瑛方面に臨時列車を運転します。

 富良野線旭川・美瑛~富良野間には6月10日から9月24日の土・日・祝を中心に「富良野・美瑛ノロッコ号」を1日3往復運転。6月24日から8月20日までは毎日運転します。

 また、「ノロッコ号」の運転にあわせて札幌と富良野を直通する「フラノラベンダーエクスプレス」を運転します。

 昨年末、富良野方面のリゾート列車、「フラノエクスプレス」の運転開始から30年を迎えました。道内を代表するリゾート列車は今年も健在です。

 3・4号は「ノロッコ号」と同じ期間で運転。富良野では「ノロッコ2・5号」と接続します。ラベンダーの見ごろを迎える7月1日から8月6日は1・2号を増発し、札幌~富良野間は最大2往復となります。

 -合理化-

 今年もラベンダーシーズンにあわせて富良野線に観光列車が走ります。JR北海道の経営合理化が進められている中、富良野線は安定して観光列車が走っている線区です。

 しかし、富良野方面の観光列車は今後も磐石とはいえません。まず、機関車で牽引する「富良野・美瑛ノロッコ号」の存在です。

 JR北海道は機関車の老朽化と除雪用機関車の確保を理由に、今年から釧網本線の「流氷ノロッコ号」を気動車化し、「流氷物語号」として運転しています。

 老朽機関車を使用するのは「富良野・美瑛ノロッコ号」も同じです。牽引機関車の老朽化が深刻になれば、「ノロッコ号」の運転にも影響するおそれがあります。

 また、札幌と富良野を直通する「ラベンダーエクスプレス」に使用するリゾート気動車も老朽化が進んでいます。リゾート気動車の車齢は、ニセコ車両が約28年、クリスタル車両が約27年、ノースレインボー車両が約25年となっています。

 リゾート気動車の更新が進まなければ、ラベンダーシーズンの増発は難しくなります。

 -観光バスの移譲-

 ラベンダー観光列車の運転にあわせて、富良野駅や美瑛駅を発着する観光バスが運行される予定です。この観光バスは長年、JR北海道の「ツインクルバス」が運行していました。

 しかし、17年シーズンの「ツインクルバス」の運行はなく、「ツインクルバス美瑛号」は「美遊バス」と名前を変えて、地元のバス事業者に移譲していました。

 調べたところ、14年シーズンまではJR北海道の単独。15年シーズンから「ツインクルバス富良野号」、16年シーズンは富良野駅発着の観光路線を地元のバス事業者に移譲し、16年シーズンをもって富良野方面の観光バスから撤退しているようです。

 鉄道事業の合理化が目立ちますが、こんなところにも合理化の影響があるのでしょうか。

 -臨時列車を設定-

 JR北海道の2017年度事業計画では、「観光多客期に富良野・オホーツク方面へ臨時列車を設定するなど観光需要を喚起する取り組みを実施する」とあります。この文言は昨年度の事業計画にはありませんでした。

 すでに富良野方面にはラベンダー観光列車、オホーツク方面には流氷観光列車があるので、このほかにも臨時列車を設定する可能性があるということになります。

 しかし、観光列車に使用する車両は老朽化が進んでおり、道内の臨時列車も縮小傾向にあるため、この状況を変えるような臨時列車の設定は、リゾート気動車の更新や観光用車両の新製にも波及する可能性があります。

 道内でも観光列車の早期運転を期待する声は少なくありません。



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Author:dieseltrain


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