倶知安・ニセコ回りの特急列車


 8月10~25日に函館本線小樽経由(山線)の特急「ワッカ」「ヌプリ」が運転されますが、JR北海道はこの2列車を「倶知安・ニセコ回りの特急列車」としてPRしています。

 最近、新聞で見かける同社の広告は、車両トラブルの影響による特急列車の運転計画を掲載したもので、ウェブサイトで発表されている内容とほとんど変わりません。この「倶知安・ニセコ回り」という表現は、新聞広告の一部に書かれていました。

 -当たり前のようでインパクトがある-

 この広告を見たとき、実にうまい表現だと思いました。本来、「ワッカ」「ヌプリ」は観光客をターゲットにした観光列車で、記念撮影用シートを設置したり、専用ヘッドマークを掲出することからも明らかです。残念ながら「ヌプリ」については車両変更が発生するため、撮影用シートは1号車のみ設置され、ヘッドマークの掲出は中止となりました。

 先月の車両トラブルで特急14本が運休し、函館方面は11往復から7往復体系になりました。お盆期間中は最大9往復体系となりますが、それでも所定より2往復足りません。そこで「ワッカ」「ヌプリ」の観光列車を帰省客にもPRし、函館方面の輸送力不足を軽減する狙いです。

 2列車が山線経由で運転されるので「倶知安・ニセコ経由」と書いているのは、当たり前の表記ですが、函館方面の特急は千歳線、室蘭本線経由(海線)で運転されるため、「山線経由の特急」がどの程度周知されているか分からない面もあります。

 同社が「ワッカ」「ヌプリ」をPRするのは、札幌~函館間の特急が時間帯問わず、通勤ラッシュのような混雑となっているため、山線経由も検討してほしいというのが本音かもしれません。後は利用者が判断することですが、見慣れた景色で通勤ラッシュの混雑より、羊蹄山を見ながらの帰省も乙なものです。

 -アクセスバスも設定-

 現在、2列車の自由席やフリーエリアの普通列車に3日間、乗降自由となる「特急ワッカ・ヌプリ フリーパス」が発売中です。2列車の指定席も4回まで乗車できます。おとな12,500円でこども半額です。海線経由の特急には乗車できませんが、札幌~函館間のRきっぷよりもお得です。

 2列車の運転に合わせて、長万部で「ワッカ」に接続する「ワッカ函館アクセスバス」も、函館駅西口~長万部駅前間で運行されることになりました。おとな片道1000円でこども半額です。ニセコでは「ツインクルバス神仙沼号・アンヌプリ号」も運転されます。

 -地元PRのチャンス-

 「ワッカ」は函館~長万部間のアクセスバス乗り継ぎ、「ヌプリ」は小樽で快速列車に乗り継ぐことで、2列車が札幌~函館間の輸送ルートとして、確立されることになります。フリーパスを利用すれば、山線で途中下車も可能で、帰省のお土産として、沿線の特産品を購入することもできます。

 今夏、観光客に加えて帰省客も山線経由を利用した場合、昨夏以上に山線や地元をPRする絶好の機会であると思います。沿線自治体は15日間がビジネスチャンスと思って、山線を盛り上げてほしいです。




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Author:dieseltrain


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