共用区間のスピードアップ

 2017.06.13

 9日のNHKニュースで、道が共用区間(青函トンネル)高速化の早期実現を国に求めていると伝えました。共用区間は安全確保の観点から、新幹線の最高速度を140km/hに減速しており、国は2020年度中の高速化実現を目指しています。

 新幹線はスピードが「売り」ですから、共用区間の高速化は当然です。しかしながら、リスクが高い状態で高速走行を実施し、万が一にも事故が発生してからでは遅すぎます。20年度中に技術的な問題が解決しなければ、さらに先送りする必要があると思います。

 北海道新幹線は東北新幹線に乗り入れており、東京~大宮間の減速運転の課題や、整備新幹線区間の最高速度引き上げがなければ、たとえ共用区間の最高速度を引き上げたとしても、所要時分の短縮効果には限界があります。

 また、共用区間の高速化のため、貨物列車の運転を制限することも検討の一つにあるようです。

 昨今、物流業界のドライバー不足が問題となっており、モーダルシフトが注目される中、貨物列車の運転本数を減らしたり、ダイヤを調整することは、このような機運に逆行することになりかねません。JR貨物の線路使用料に依存する道南いさりび鉄道の収入にも影響が及ぶ可能性もあります。

 道内は航空機が圧倒的な優位にあり、新千歳空港駅の年間利用人員は近年、平均30~40万人のペースで増えています。JR北海道は20年春のダイヤ改正を目標に、空港連絡を強化する方向にあります。

 安全を軽視して共用区間のスピードアップにかけるのか。安全最優先で新幹線と航空機の共存を図るのか。どちらが妥当なのか、いうまでもありません。



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Author:dieseltrain


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