札幌駅の新幹線ホーム

 2017.10.10

 北海道新幹線の札幌駅が地下に建設される可能性が出てきました。2030年度に札幌まで延伸される計画となっていますが、今も札幌駅の位置が決まっていません。

 候補地は「現行の1,2番線を転用」「駅東側に新設」の2案から決めることになっていましたが、1,2番線の転用は、在来線の運転に影響があり、駅東側は札幌市の都市計画に影響があるとされています。

 新小樽~札幌間は、手稲トンネルと函館本線発寒付近から札幌まで高架となる計画でしたが、鉄道・運輸機構は今年6月、全長18.8kmの手稲トンネルを札幌の手前まで延長し、全長26.2kmの札樽トンネルとする計画に変更しました。

 新幹線ホームが地下化された場合、札幌市内は新幹線が全く見えないことになります。これで本当にいいのでしょうか。建設費は高架に比べてどれくらい変わるのか。整備新幹線は国民負担であることを忘れてはなりません。

 1990年9月の札幌駅高架開業時、函館本線発寒中央~苗穂間に旧線の用地が発生しました。これを新幹線用地に転用できれば、札幌駅の新幹線ホームは、現行のJRステラプレイスの場所に建設された可能性がありました。当初、新幹線は手稲トンネルから札幌まで在来線と並行する計画で、おそらく、旧線の用地が使用されたはずです。

 1973年に整備新幹線の計画が決定しましたが、北海道新幹線のルート決定は1998年のことでした。高架開業時、道内は新幹線建設の機運がなく、ルートも決まっていませんでしたが、JRタワーなどの開業は03年で、ルート決定後に札幌駅南口の再開発に着手していました。

 商業施設の開業によって、札幌駅前が賑わうようになり、JR北海道の収入を増やしましたが、今日、新幹線のホーム位置を決められない状況をつくってしまいました。結果論になりますが、南口再開発の際、新幹線が乗り入れることを考慮した設計にしていれば、このようなことにならなかったと思います。

 道や札幌市の財政は厳しく、整備新幹線の建設費が膨らむことは、財政負担がさらに重くなることにもつながります。札幌市の都市計画も見直さなければなりません。

 札幌駅の地下には市営地下鉄南北線、東豊線があるので、新幹線ホームはさらに深くなる可能性もあります。そうなれば、在来線、地下鉄、バスとの連絡がうまくいくのでしょうか。現行の札幌駅乗り換え時分は5分となっていますが、新幹線ホームが地下化された場合、これよりも延びることが確実で、利便性の低下が避けられないはずです。

 札幌駅の新幹線ホームは、やはり、従来の2案から決めるべきではないでしょうか。地下化はあってはならない計画です。



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Author:dieseltrain


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