2018年3月、「旭山動物園号」ラストラン

 2017.12.06

 今月1日、キハ183系気動車「旭山動物園号」のラストランが公表されました。2018年3月24,25日の2日間、札幌~旭川間を1日1往復します。キハ183系0番台は17年度内の全廃が決まっています。

 ラストラン前の3月4日には、旅行会社が「旭山動物園号」を貸切でツアーを催行。調べたところ、魅力的な旅行商品が複数ありました。

 運転時刻は「旭山動物園号」時代のダイヤを踏襲しているので、下り列車は厚別で「ライラック5号」の通過待ちとなるはずです。ラストランとツアーをあわせた3日間は、「新旧」の列車が厚別で顔を合わせることになります。その風景は貴重なスナップショットになると思います。

 「旭山動物園号」は07年4月28日にデビューしました。当初は4両編成で運転され、08年4月26日から1両増結し、現行の5両編成となりました。デビューから13年4月までに、のべ25万人以上の利用を記録し、JR北海道の看板観光列車に成長しました。

 13年7月13日の運転から車体デザインを一新、現行のデザインとなりましたが、運転直前の同年7月6日に「北斗」のエンジントラブルが発生し、翌日の内覧会が中止。厳しい状況での出発でした。

 これを機に「旭山動物園号」は臨時列車や代走などで活躍する姿が目立つようになりました。とりわけ臨時「北斗」の増発でたびたび使用され、函館方面を走ったことが忘れられません。また、「フラノラベンダーエクスプレス」の車両変更でもおなじみで、特製のヘッドマークシールが用意されるほどでした。

 「旭山動物園号」はいつしか、道内各地を結ぶ観光列車となっていたのかもしれません。

 今年7月1日、使用車両をキハ183系から789系電車に変更し、「ライラック旭山動物園号」となりました。近年は車両の老朽化、そして特急気動車全体の安全問題に翻弄されてきましたが、大人気の観光列車は電車化することで、老朽化問題に決着をつけました。

 先月、宗谷本線や石北本線の特急列車に車両不具合が相次いだ際も、「旭山動物園号」の車両が活躍しました。車齢34~36年の5両が存在感を示す。キハ183系の安定感はファンも絶賛するほどですが、頼れる存在は、あと4か月の活躍となってしまいます。

 17年度内にキハ183系0番台が全廃されますが、同期の多くがすでに除籍されました。0番台は最大89両ありましたが、現行の保有車両数は約2割程度まで減りました。

 キハ183系の運用は年々厳しい状況となっています。その中で「旭山動物園号」は最後まで走ることになりますが、これはとてもすごいことです。



広告


広告

プロフィール

Author:dieseltrain


-