地下建設案の断念

 2017.12.31

 整備新幹線札幌駅の地下建設案が工事費の問題などで断念し、従来の1,2番線転用案と駅東側案の二者択一で決着を図るようです。地下建設案の断念は当然です。工事費が膨らむことは誰もが予想できることでした。在来線との接続についても利便性の低下が避けられません。

 もし地下建設案で決着していれば、新小樽から札幌まで全区間地下となっていました。そもそも札幌延伸のルートは、手稲トンネルから札幌まで高架となる予定でした。それが手稲トンネルを札幌の手前まで延長し、札樽トンネルとして変更したのは今年6月末のことです。それから、いつの間にか札幌まで全区間地下となる案が浮上しました。

 例えば首都圏のように土地がないならわかりますが、地上に駅を設置できるにもかかわらず、地下に駅を設置するのはいかがなものかと思っていたので、今回の断念は実にビッグニュースでした。新幹線が地上に現れることが確定したのはいいことです。それでも道内の大半がトンネルとなっており、函館本線の上を快走する姿は夢となってしまいました。

 札幌駅の乗り換え標準時分は5分ですが、地下駅になれば少なくともこれの倍にはなるでしょう。従来の案であれば、大幅に遅れることはないはずですから、さらに不便にしてどうするのでしょうか。札幌の公共交通機関は他都市と比べて利便性がよくありません。そこに新幹線の接続も不便となれば、もうどうにもならないでしょう。この案は論外なのです。

 それにしてもなぜ、未だに札幌駅部の位置が問題になるのでしょうか。やはり、1988年11月の札幌駅高架開業にあわせて、函館本線旧線の用地が発生した際、新幹線用地として確保していればよかったのです。すべて終わってしまったことですが、まさに後悔先に立たずです。

 札幌駅部の位置を早急に決めなければ、2030年度の開業が危ういようです。やはり、本来予定していた2035年度の開業に戻してはいかがでしょう。開業時期を5年も早めるのですから、なんでも急ぎ足になってしまうのです。



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Author:dieseltrain


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