「北斗」用車両の転用

 2018.05.19

 JR北海道はキハ183系気動車(0番台)の老朽取替に伴い、7月1日から「オホーツク」「大雪」の車両編成を見直します。

 実施内容は、最後まで0番台で残った合造車(キロハ182)を、函館方面で使用していた「北斗」用のハイデッカーグリーン車(N183系、NN183系)に取り替えます。また、編成順序が1号車指定席、4号車自由席となり、旭川で乗り換えが便利になります。

 実施前日(6月30日)の「大雪3号」「オホーツク3号」は、変更後の編成で運転されます。「北斗」用車両の転用による所要時分の変更は行われないようです。

 -「北斗」用車両の転用-

 キロハ182の登場が1996年度なので、網走方面では少なくとも20年以上、キロハ182が使用されてきました。ハイデッカーグリーン車の運用は、これまで函館方面、釧路方面が中心でした。

 網走方面はキハ183系0番台の老朽取替が遅れていましたが、近年は他線区で使用していた車両の転用で、少しずつ老朽取替が進められました。そして「北斗」用車両(N183系およびNN183系)の転用をもって、懸案だった0番台の老朽取替が完了します。

 0番台の大半が2017年度内に引退しましたが、最後までキロハ182が残りました。網走方面は短編成の運用が基本ですから、普通車の定員が減少することは問題になります。これが、キロハ182を手放せなかった理由ではないでしょうか。

 7月1日からグリーン車の定員が現行の21名から24名に拡大する一方、普通車の定員が現行から16名減少します。基本4両編成においては、影響が避けられないように見えます。

 -パズルのよう-

 現行の「オホーツク」「大雪」の各車定員は、基本4両編成の場合、1号車68名(自)、2号車66名(自32名、指34名)、3号車37名(指16名、G21名)、4号車46名(指)となっています。編成の定員では217名となります。

 7月1日からキロハ182を取り替えて逆編成となります。これにより、グリーン車の定員が3名増加する一方、普通車の定員が13名減少します。編成の定員が204名となり、普通車の定員減が影響しています。

 ここでポイントになるのは、「北斗」用車両の転用です。現行の4号車は「サロベツ」用N183系の使用を前提としています。これが7月1日から「北斗」用車両を使用する場合は、定員が最大68名に増加します。

 編成見直し後は、1号車68名(指)、2号車24名(G)、3号車66名(指、自)、4号車68名(自)となる可能性があります。編成の定員が最大226名となって、現行から最大9名の増加になります。

 この結果、編成見直し後も増結などの対応をせずに、基本4両編成で現状維持が可能となります。

 JR北海道のプレスリリースを見てから、当初は普通車の定員が減ることばかりを考えていました。ところが調べていくうちに問題ないことがわかりました。

 それはまるでパズルのようでした。



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Author:dieseltrain


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