キハ261系1000番台の車両数

 2018.12.30

 来年3月のダイヤ改正で、キハ281系気動車を使用する「スーパー北斗」2往復がキハ261系気動車に置き換わります。JR北海道はこれにあわせて、キハ261系1000番台の17両を追加投入します。改正後はキハ261系で運転する「スーパー北斗」は7往復から9往復となり、残り3往復はキハ281系で運転されます。

 キハ261系1000番台の車両数を調べたところ、ST-1100編成が28両、ST-1200編成が28両、中間車1300番台が35両、中間車1400番台が4両、合計95両となっていました。函館運輸所に67両、札幌運転所に28両の配置です。

 先月末、ST-1115編成、ST-1215編成、中間車1400番台5両が落成し、兵庫県から北海道に向けて輸送されました。2018年度は今夏8両新製されていましたが、先月の9両をあわせて、合計17両が新製されたことになります。これで「スーパー北斗」に投入する老朽取替用の17両と一致します。

 2007年10月の「スーパーとかち」投入時は、わずか13両でスタートしたキハ261系ですが、現行の車両数が104両となりました。石勝線のローカル特急気動車から、JR北海道を代表する特急気動車となり、まさに大出世といえます。

 来年3月のダイヤ改正でキハ281系がデビュー25年となり、JR北海道が製作した特急気動車でも、老朽取替の時期を迎えます。1997年3月にデビューしたキハ283系気動車は、キハ281系の後発にもかかわらず、3年前に量産先行車3両が廃車されており、キハ281系の量産先行車より先に廃車されました。高性能の振り子気動車は老朽化が早くなるのでしょうか。キハ281系の一部置き換えは、キハ283系の動向にも影響する可能性があります。

 将来、北海道新幹線札幌延伸開業によって、並行在来線の函館本線函館~小樽間が経営分離されます。函館方面の「スーパー北斗」に代わる新幹線連絡列車の存廃、さらに老朽化が進む釧路方面、網走方面、稚内方面の特急列車に対して、キハ261系1000番台が何両投入されるのか。この問題が今後のキハ261系の設備投資にも影響すると考えます。

 JR北海道の特急気動車は、キハ261系1000番台を除いて、現行でキハ183系気動車56両、キハ281系27両、キハ283系54両、キハ261系100番台14両、合計151両となっています。しかしすべての車両を自社で取り替えるのか疑問もあります。

 釧路方面と名寄方面は北海道高速鉄道開発との関係、網走方面と稚内方面は維持困難線区との関係で、特急気動車の製作費用の一部を沿線自治体が負担するケースが考えられます。それが難しいとなれば、特急列車の列車本数見直しとなり、特急気動車の製作数にも影響する可能性があります。

 札幌延伸開業後は、新幹線主体の輸送となり、都市間特急列車の輸送も大幅に変わるはずです。近年の主要都市間の輸送密度を考えた場合、特急気動車は地方線区の見直しが影響する一般気動車と同様に、縮小の道を進むことになりそうです。

 主要都市間の2017年度輸送密度は、長万部方面が1日4858人、帯広方面が1日3567人、釧路方面が1日1587人、網走方面が1日821人、名寄方面が1日1452人です。

 キハ261系1000番台の追加製作は、いつまで行われるのでしょうか。2014年9月、キハ285系気動車の開発が取りやめになり、JR北海道のプレスリリースには「老朽化した特急気動車の当面の更新には、既存の最新型で実績のある261系気動車の製作を継続していく」と書いてありました。

 それから4年後、キハ183系だけでなく、キハ281系の取替についても、キハ261系が置き換え用として製作されました。少なくとも、現行の特急気動車を取り替える際は、キハ261系が投入される可能性が高いといえます。

 かつて特急気動車の代表だったキハ183系は、リゾート気動車を除いて合計169両製作されました。1986年11月から1994年3月の間、道内の都市間特急列車はキハ183系が主力でした。

 キハ261系の車両数は増える一方ですが、果たして、キハ183系の全盛期を超えるでしょうか。



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Author:dieseltrain


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