札沼線の廃止が現実味

 2017.11.16

 札沼線(北海道医療大学~新十津川)の沿線4町が代替交通機関を検討することになりました。昨年11月の維持困難13線区の公表からまもなく1年となりますが、札沼線の廃止が現実味を帯びてきました。

 札沼線はスクール利用が中心で、それ以外の利用は非常に少ないようです。医療大学~新十津川間の輸送密度は、2014年度81人、15年度79人、16年度66人となっており、営業係数は14年度から3年連続で2000を超えました。いずれも道内ワースト上位の常連で、恒常的に赤字となっています。

 沿線自治体は一部区間の存続を検討しているようですが、札沼線は収益力がありません。16年度の収入は1500万円でしたが、経費は3億8200万円かかりました。営業損益は3億6700万円の赤字となり、前年度から赤字が1600万円増えました。

 16年度の営業係数2609は、根室本線(富良野~新得)の2636に次ぐワースト2でした。

 札沼線は線区の収入で、線区の経費を賄うことができません。維持するとしても、誰がこの赤字を負担するのでしょうか。大変難しい問題です。

 また、運転区間を短縮することは、収益力をさらに下げるおそれもあります。赤字が減ったとしても、収入も一緒に減ってしまえば意味がありません。

 医療大学~新十津川間の沿線人口は、4町合わせて約3万人程度です。輸送密度1日66人は、約450人に1人の利用になります。「日常的な利用はほとんどありません」というのは本当です。

 今回の札沼線沿線自治体の考え方は、他線区の協議にも影響するはずです。道も関与を強めてきているので、維持困難線区の問題が今後、大きく動き出すかもしれません。

 道内の特定地方交通線は、指定された全路線が廃止されました。やはり、歴史は繰り返すのでしょうか。



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Author:dieseltrain


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